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産んだら急に母乳で育てたいって思ったはなし

(今思えば)謎の「6:4くらいで育てたい」って言ってた妊婦時代

妊娠そして出産、育児にまつわる最大の問題「授乳」
周りからも絶対言われるし(関係ない人言うなしって思うけど)、
やっぱり赤子にとっては「生きる」そのものだから決して避けては通れないもの。
ちなみに我が家は生まれてからずーっと混合です。

そもそも妊娠発覚後から、ものすごいゆるーーーーい感覚で、
なんとなく混合で育てよ~って思っていました。
産むまでは自分が十分なほど母乳でるかわからんし、夫が一緒にできる形が一番いいなと思っていたから。もちろん母乳でない場合は喜んで完ミ!と思ってました。(ビール解禁早まる〜😘)
つまり、絶対「コレがいい!」というのは一切なかった。
謎に『母乳とミルクは6:4くらいで混合にしたいです~」って助産師さんによく言ってました。(この発言まじ謎って今なら思います(笑))


「母乳でてるんか?」に無性に違和感を覚えた産後1日目

無事出産が終わり、入院がスタート。
特に産後の体調も悪くなかったので産後1日目から授乳がはじまります。
ご経験のある方はもちろんわかると思うんですが、
一日目なんてまじ一滴?あるかないかってもんでした。
そんな時、義母からメール(前後の文面省略)

『母乳でてるんか?』

↑これまじでよく言われません??(笑)
義母とか実母とか知り合いとか関係なく、まじでこの質問なんなん?って
自分が言われて明確に違和感ありました。

産後1日目だし、一滴しかでてねーし、というか聞いてどうすんの?って
百歩譲って私から話題にしたならまだしも、世の中の人(ほぼ年上女性)これ無神経に聞きすぎだと思います。
まじでこれ聞いていいの病院の助産師さんや看護師さんだけだと思ってます。

という心の叫びもありつつ(笑)、
母乳がほんのちょびっとしか出ていないこと、自分にとってめっちゃナーバスな気持ちになっていることに気づいたんです。
産まれる前は母乳とミルクいい感じに混合で~ってヘラヘラ言ってた割には、
「もしかしてこのままちょっとしか出ないのかなぁ」って焦る気持ち。
授乳室でごくごくと母乳を飲んでる他の赤ちゃんを見ながら、自分はミルクをあげてるときの何とも言えない寂しさ。


できるだけ母乳で育てたいって思った退院直後

生後3日くらいに助産師さんにマッサージをしてもらったことがきっかけで、ちょっとずつ量が出るようになりました。
ただ、私片方だけ仮性の陥没なんですよね。
生後すぐのムスメは直接吸うことができませんでした。
なので最初はマドラーですくったり、ある程度量が出てからは搾乳機を使ったりしながら授乳していました。
もちろん母乳だけでは量が足りないので、母乳→ミルクを足すというスタイルで授乳していました。

「できれば母乳で育てたい」っていう強い気持ちが芽生えたのは、
一生懸命吸うムスメの顔を見たときでした。
ミルクでも母乳でもガンガン飲んで大きくなればなんでもOK!って今も思ってます。
だけど、母である私の勝手で「あぁ、できれば母乳で育てたいな」って思ったんです。
なんなんですかね、この心情って。すごく不思議なんですけど。

我がムスメ、生まれてから今に至るまでまじで選り好みしないタイプで、
母乳もミルクも好き嫌いなくガンガン飲みます。(笑)
ミルクの種類とか温度とか哺乳瓶や乳首の選り好みもないんですよね(笑)
ちなみに寝かしつけも添い乳したことはほぼないので、
彼女にとってはまじでなんでもいいと思っている、はず。
そんなたくましいムスメだから余計私にこんな感情が芽生えちゃったのかもしれません。

母乳メインに向けて「修行」した2か月間

退院してから2ヵ月間は母乳→ミルクというスタイルを続けました。
そもそも母乳って赤ちゃんがどのくらいの量飲めているのか目に見えないからめちゃめちゃ不安になります。
母乳量に自信がもてなくて、30~40mlくらいを毎回追加。
(おかげでむっちりベイビーへと成長)

ちょっと脱線しますが、ミルク育児って本当に工程が多くて大変。
粉ミルクを計って、お湯を入れて、冷まして、飲み終わった後は洗って、消毒
これを3時間おきに、1日8回とか。
できるだけ母乳!って思ったのはもちろんこの手間ひまをできるだけ省きたいというずぼら心もありました、、、

母乳メインの強敵はやはり陥没でした。
今後を考えると、陥没じゃない方だけで量を確保するのはほぼ無理。
母乳外来に通い、保護器を使って毎回練習。
1回の授乳に1時間くらいかかるし、まさに「修行」
あの2か月間、授乳のタイミングが来るのが苦痛でした。
パクっと咥えさせるってことがいかに難しいか。

だけど消えることのない、母乳育児への思い

よくある「栄養が、、、」とか「愛情が、、、」とか「体重減るし、、、」
というのとは一切異なる感情だし、ミルクあげることが悔しいとかっていうのもなかったんですよね。

母乳を飲むムスメをとにかく見ていたい

ってことに尽きると思います。
そんな感情、自分に芽生えるなんて想像もしてませんでした。
痛い日もあるし、眠くても誰も変わってもらえないし、お腹も減るし、長時間1人になれないし、正に身を削ってるのに、それでも続けたいと思う強い意志がある。

2ヵ月の修行を経て、ある日急にムスメは陥没側も直接飲めるようになりました。


母乳とミルク6:4なんて、無理なお話

この割合が無理というよりは、
自分の思い描いていたことを実現することの難しさったらない。

自分の体と赤子のコンディションの上に成り立つ授乳を思い通りにコントロールするなんてほぼほぼ不可能なんですよね。

母乳が多かったらミルク足したくても足せないし(張って痛いし)、すっごい頑張ってもうまく母乳出せなかったり。

十人十色、まじで苦労も思いも人それぞれ。


母になって変わっていくわたし

母乳かミルクかっていうことだけじゃなくて、
子どもを産んでから本当にいろいろな気持ちとか考え方とかが変わっていく自分自身に驚くことばかり。

それくらい圧倒的な影響力が赤子にはある。

こんなにも他者に影響受けたことあるかなってくらいのインフルエンサー(笑)

変わっていく毎日を楽しんで行きたいなという今日この頃です。

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これはあくまで、私の個人的な気持ちを書いたもので、赤子を育てるのに母乳がいいとかミルクがいいとか混合がいいとかそういう意図は一切ありません。特に授乳に関して言えば、母と赤子が心地よく満足行くことに勝ることはないので、周りにとやかく言われる必要ない事柄No. 1だと思います。

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