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【読書記録】いい感じに働くを考える。「子育てしながらフリーランス」

カワグチマサミさんの「子育てしながらフリーランス」を読了しました。

インスタグラムでフリーランスを考えている方は最初に読むといい!とお勧めされている方がいて、「子育て中のママ×フリーランス」という働き方がいったいどういうものなのか興味があって手に取りました。
感想や参考になった点を書いていこうと思います。


1. 内容

まずはざっくり内容を。

フリーランスのイラストレーターとして働く著者が、妊娠・出産を機に思いがけず仕事をセーブせざるを得なかったりと、なかなか予定通りにいかない子育てをしながらも「いい感じ」に働くまでの過程やマインドが書かれています。

2. 感想

2-1. 兎にも角にも自己分析

最初に白状しておくと、わたし自己分析大嫌いなんです。
(新卒で伸びしろのある業界だと思って自己分析なしに大手企業に入ったけど、つまらなくて1年で退職した過去ありの人間です・・・)

「この仕事が在宅で稼げるよ~」と言われればその仕事をやってみたいし、「未経験でも月収〇桁を実現!」などというキャッチには少なからず惹かれます。

でも、こと子育てフリーランスにとっては、それではダメ。

ですが、フリーランス歴10年以上を経て実感することは、「フリーランスは、好きなこと、得意なことじゃないと、続けられない」ということです。
フリーランスは自由度が高い分、自発的に取り組まないといけないことがたくさんあります。情報収集をしたり、スキルアップのために勉強したり、イベントや交流会に参加したり、お金の交渉をしたり……やることがいっぱい!
ですが、一生懸命取り組んだことでも「すぐに」成果が出るとは言えません。

カワグチマサミ著「子育てしながらフリーランス」p.49

自己分析をして自分の「好き」や「得意」から仕事のきっかけを作らないと、フリーランスで活躍するだけの熱量を生み出すのは難しいようです。
(そりゃそうよね・・・反省。)

自分だけのフリーランス地図をつくろう

・どうしてフリーランスになりたい?
・どんな仕事がしたい?
・どんな働き方がしたい?
・3年後はどんな暮らしがしたい?
・どれくらい稼ぎたい?
・人生や仕事で大切にしたいことは?
・そのために今何ができる?

まずはとにかく理想をイメージ。

わたしの場合、飽き性で同じ仕事が続くとモチベが下がることや、そういった状況になるともっといろいろやってみたいと多方面に興味が出てきてしまうこと、子供が小学校を卒業するまでは家で「おかえり~」と出迎えることができる働き方がしたいといった理由からフリーランスになってみたいと考えています。

さらに、月収は30万円くらいは稼ぎたい。
なぜなら、毎週末外食をしたいし、年に2回は2泊3日くらいの国内旅行をしたいから。
実はこっそり3人目の子供も欲しいと考えたりもしている・・・。

週5、1日4~5時間くらいは働きたい。
コロナ渦で在宅の良さを知ってしまってからは、もう在宅以外考えられなくなってしまったので基本は在宅で働きたい。

理想を言うのはタダなのでここぞとばかりに言ってみました。

今興味があるものは、SNSやブログなどの資産性が高そうなものを作りたい、オンライン秘書など会社員経験が活かせそうなものにチャレンジしてみたい、子育て中のママや不妊治療をされている方など今後のキャリアが不安な方向けのサービスがしてみたい、など幅広くアイデアベースなら浮かんできます。

でも実際のところ、今できることと言ったら、本やネットなどを通して情報収集をすることや、noteで学びのアウトプットをすること、暮らしの基盤を整えること(もうすぐ新生児育児が始まるので隙間時間を何に充てるかは超重要かと)、副業など育休中でもできる範囲で小さくチャレンジを開始することくらいしかできることはないかもしれません。

ワクワク!自分発見ワーク

これがまた骨の折れる自己分析でした・・・笑

~ワクワク~
・今やってみたいこと、チャレンジしてみたいことは?
・子供のころ夢中になっていたことは?
・飽きずに続けているものは?
・ついお金をかけてしまうものは?
・Youtubeの履歴はどんなジャンル?
・本屋に行ったときに気になるコーナーは?
・あなたの憧れや理想の人たちの共通点は?
・疲れていたり、ストレスがたまったときにやることは?
・もし貯金が1億円あったとして、働くとしたらどんなことがしたい?

これと言って深い趣味があるわけでもないし、推しがいるとかでもないし、Youtubeはもっぱら子供向けの歌のチャンネルが履歴に残っているし・・・って感じで、わりと無趣味寄りの人間だと自分のことを思っているので結構この手の質問は悩みました。

でも明確に答えられた質問もいくつかありました。
本屋に言ったら小説コーナーとビジネスや自己啓発コーナーに行き、憧れや理想の人たちの共通点は実業家やビジネス感覚の優れている人、お金を稼いでいても謙虚で美人な人(男性だと何ていうんだろう・・イケメン?)、疲れやストレスがたまるとひたすら寝るか、美味しいものを食べに行ったり出かけることが多い、という自分の中で実はわりとしっかりイメージできるものもあって驚きでもありました。

社会人なりたてのころ経営者の方に営業をする機会が多くあり、まだ20代前半のわたしにご自身のルーツや働く価値観みたいなものを話してくださる方が多くいて、そういう方々に強く影響されているのかもしれません。

元々「知る」ということが好きで、美味しい本物の食を知りたい、世界の料理を体験してみたい、新しい街に行ってみたい、など自覚はあまりしていなかったけど休日は自分の好奇心を満たすためにでかけている部分もあったのかもしれないなと思いました。

これらの質問を通してなぜ好きなのか、ワクワクするのかということを深堀していきます。

~スキル~
・今までで家族や会社の人、友達から褒められたことは?
・初めてやったことなのに、苦も無くできたことは?
・学生のころ、得意だった教科や学問は?
・大学や専門学校で専攻したものは?
・「お金をもらったほうがいい」と言われたことは?
・「詳しいね」「頼りになる」と言われたことは?
・誰かに対して嫉妬したこと、その理由は?
・同業仲間や、友人に自分の「得意なこと」を聞いてみよう

うーん、これも悩みました・・・

家族や友人からは努力家・頑張り屋と言われることは多いけど、自分の中では頑張りすぎて体調を崩して継続が難しくなったりすることも過去あったりなんかして、ちょっとコントロールが難しい対象という認識もあったり。

初めてやったことでもわりと平均以上の成果を出せることが多いんですが(嫌味に聞こえるから実際に言ったことはないけど)、それ以上の成果はなかなか出せなくて伸び悩むことが多くそれもコンプレックス。

不妊治療でキャリアを手放した経験があり、もうキャリアコースには戻れないんだ(と決めつけた)という思いもあって、バリバリ一線で働く友人にうらやましい気持ちを抱くことはありますが、今自分がバリバリ働きたいかというとそうでもなく、なんとも微妙なところ。
でも、すんなり妊娠できて、仕事も順調で育休取って、って友人にはこっそり嫉妬しました・・・。

「これといったスキルがない」と言ってしまえばそれまでなんですが、育休で2年くらい仕事から離れているということもあってか全然思いつかなかったです。

あ、寿司打は超得意です!笑

~ニーズ~
・あなたが悩んでいることを書き出してみよう。
・友人や同僚など、見込み客になりそうな人の悩みを聞いてみよう。
・お悩みサイトから見込み客になりそうな人の相談を集めてみよう。
→それに対して、どんなサービスがあったら嬉しいか考えてみよう。
・家族や会社の人、友達からよく相談されることは?
・大変だったけど乗り越えられたこと、または今乗り越えたいと思うことは?
・自分と同じジャンルで活躍している人がどんな仕事をしているのか調べよう。

ご近所のママ友とお話ししていて感じることは、「今後のキャリアどうしよう」って悩んでいる方は職種問わず結構多いということ。
自身のキャリアも多少活かせるし、女性のキャリアに寄り添うお仕事をしてみたいなと思ったり思わなかったり。

あとは家庭、お金、体型や容姿・・・
あれ?自分の悩みになってもうた。

でも、自身の私生活での悩みが、これまで積んできたキャリアの守備範囲だったことは意外だと思ったし新たな発見でした。
これまでの経験は、もしかしたら今の自分のような女性に何かしらの形で還元できるのかもしれないと思えたことはシンプルに嬉しかったです。

2-2. リピートを増やす策

当たり前ですが、手法はどうであれフリーランスは自身で営業活動をしなければなりません。
新規のクライアントと仕事をするより、リピートしてくださるクライアントと付き合いを深めた方が、コミュニケーションエラーは減りますよね。

そこで、著者がリピートを増やすために行っていることは下記なんだそう。

では、どういうことをしたら、リピーターが増えるのでしょうか?
じつは、日常生活の中にヒントがあります。自分自身が依頼したり購入する立場のとき、「もう一度お願いしたい!」と思ったものを振り返ってメモしておくのです。

カワグチマサミ著「子育てしながらフリーランス」p.191

仕事のスタンスとして、「オンとオフははっきりさせたい!」というタイプではないですが、フリーランスはその境が曖昧だし、日常生活の中でも常にアンテナを張っていなければいけないんだなと、頭ではわかっていたつもりだったけれどガツンと喝を入れられた気持ちになりました。

2-3. 夫婦仲を良く保つために

もしかしたら仕事とは直接関係ないかもしれないけれど、こちらの内容もすごく参考になりました。
あと、著者さんはすごく素直で優しい方なんだなと思いました・・・♡

わたし自身もうすぐ産後2年になりますが、今、過去一夫婦仲が悪いかもしれません(さらりと暴露)。

男女平等とは言え、子育てはどうしても女性への負担が増えがちですし、それに加えて家事、仕事、その他諸々・・本当に「マルチタスクにも程がある!」とうんざりするときもあります。

そんないっぱいいっぱいの毎日でも、旦那様への思いやりを忘れず、家族というチームで乗り切ろうとする著者さんの実体験はハッとさせられたし、今の自分に欠けていた部分も大いにあったなと反省するきっかけにもなりました。

とりあえず、「ちょ!察してええええええ!」って思うの卒業しますね・・・

3. まとめ

イラストレーターとして働かれている著者の作品なので、「自分に活かせる部分は多くないかも?」と初めは期待値は低めだったものの(すみません・・)、職種は違えど参考になる部分が多く、読んでよかったです。

著者が素敵なコミュニティを運営されています。
正直今すぐに、というのは無理だけどいつかわたしもマイムマイムを・・


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