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平等な教育ってなんだろう?

こんにちは、おゆ先生です。
前回の記事でも少し触れましたが、なぜ皆さんは平等を求めるんだろう?と最近感じています。


平等は権利

基本的人権のひとつに、平等権というのがあります。これは、性別や生まれた場所、肩書きや年齢に関係なく、国民全員が等しい扱いを受けられる権利です。差別はよくないよ、特別扱いもよくないよ、と憲法で決められています。
なので近年ではLGBTQや、仕事の優劣について盛んに話題にされています。また、大学受験の現場でも、男女別で合格ラインを(こっそり)設定していて問題になったこともありました。
平等権の内容に反対意見はありません。

平等と公平

平等とよく似た言葉に「公平」があります。これらの違いを上手く表している絵をご存知ですか。例えばこちらのページで確認できるようなものです。
それぞれが均等にひとつ箱をもらえるのが平等、全員が壁の向こう側を見られるようにするのが公平です。個人の特徴や何をしたいかを考慮した上で、どうしたら目標を達成出来るか、満足感を得られるかを考えて行動することが公平です。

平等を主張するのは怠け者?

学生さんから個別に質問を受けたりして、授業外でも色々と話すことがあります。問題の解き方をもう一度教えて欲しいと言われ、授業内で教えたことプラスちょっとしたコツとか、間違えやすいポイントを教えることがあります。ついでにこの教科書が分かりやすいよ、みたいな情報も流します。やはり積極的に教えを乞う学生さんには色々と教えたいですからね。
でも普段から授業もろくに聞かないし、もちろん質問なんて来ないし、そんな学生さんに限って試験直前になって「そんな情報聞いてない。全員に平等に教えるべき」のようなことを言ってきます。でも、全員に平等に授業で言っても、どうせ聞いてないのでは…?

積極的に動いた人ほど利益があるように

もちろん基本的に学生には平等に接するようにしています。ここで言う「平等」は、試験などで60点程度が取れるように教えるものです。それ以上良い成績を取りたいのであれば、放課後に勉強する時間を取ったり、教員に質問したり、友達同士で教えあったり、自分の達成すべき目標といかに向き合ったかが大事です。
授業中は寝てばかり、遊んでばかり、バイトばかり、情報を自ら得ようとしない学生さんと、限られた時間の中でなんとか学問を修めようとしている学生さんとの間に差があるのは当然です。

どんな学生さんでも、話は全部聞く

元々真面目な学生さんでも、部活ばかりで勉強してくれない学生さんでも、声をかけられれば話は全部聞くことも平等のひとつだと思っています。「どうせ時間の無駄でしょ?」なんて決めつけは誰も得しませんから。学生さんが教員に話しかける勇気が必要ですが、話しやすい雰囲気作りも教員の仕事です。
まぁ、話を聞いた上で、怒ることもありますし、学生さんにとって欲しい情報が得られないかもしれませんし、満足いかないかもしれませんが、「じゃあ次はこうしようね」というところまで話して終わりにするので、何かしら得られるものはあると思います。


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