見出し画像

両親の離婚から社会人へ

両親の離婚から社会人へ


中学を卒業し、僕は専門学校へ入学しました。
しかし、入学して2か月後に両親が離婚し、
僕と弟は母に、兄は父につきました。

この離婚の背景には、兄がお金を母から貸してもらえなかった腹いせに父に『母が浮気をしている』という話になり、離婚へと進んでいきました。
兄のお金への執着によって、僕たちの家族はバラバラになりました。

兄は、父の資産があると踏んで父につき、僕と弟は母につきました。
弟はまだ小学6年生でまだまだお金がかかることから僕は高校をやめて、母を助けるために働くことにしました。

高校に対してはなんの未練もなく、むしろ辞めれて良かったと思っていました。

母の知り合いの紹介で溶接業の仕事に就き働き始めることに…。

働きはじめは、右も左も分からず怒られながら仕事をする日々が続きました。
力仕事でもあるので僕にとってはもってこいの仕事だったと思います。

日に日に仕事にも慣れ、でもどこか虚しく寂しい気持ちを持ちながら仕事に精を出していました。

同年代より稼ぎも良く、好きな物も買えるようになり尚更、高校を辞めて良かったと思っていました。

お金があることで、周囲の同年代の人たちも
寄ってきてくれる。
心の繋がりはないが、モノとしての繋がりはある。
それだけでも、僕は安堵していたとおもいます。
本当に1人が怖かった。
どんな繋がりでもいい、居場所が欲しかった。
家族を守るという覚悟の中の不安や葛藤、苦悩…まだ16歳だったこともあり、幼さもある。
道標が欲しいと、いつも不安との戦いでした。
同年代の人たちは、楽しく学校生活を送り青春を謳歌している。
その中で僕は、羨ましい気持ちを持ちながらもあくせくと働き、お金でその青春をカバーしてきたと思います。
なおさらお金に執着し、いい格好しいな自分を作り上げていきました。
それがなくなれば、僕は僕でいなくなると焦燥感に駆られ、『もっともっと』と、自分で自分を追い込んでいました。
その中でも、母には毎月生活費を渡し、弟にも不自由ないようにお小遣いを渡していました。

そうやって自分を作り上げていく中で、やはり僕の心の中に『お金と力』が占領していき、薄い人間関係だからこそ人を利用し利用され、少しずつ少しずつ正しい人生の道から逸れた生き方をしていくようになります。

17歳の頃に僕は一人暮らしをし始めました。
それは、実家にいることで常にプレッシャーが付きまとっていたことや、母親の僕(お金)に対する依存が酷くなってきた事があります。
また、母親の浮気相手や、顔見知りのない人が出入りするようになり、母親を見る目が侮蔑へと変わっていきました。
弟も中学にあがり、自分の居場所を作り始めていました。
近くに居れば大丈夫だという思いから、一人暮らしを初めました。

母親は、僕が居なくなることでお金が入らないのではと不安に駆られ、色んな手を使っては僕にお金を貰える様に働きかけていました。

僕達の、家族の絆は脆くお金しかないのかと、悩み苦しみもがいていた記憶があります。
唯一、弟だけは僕に素直で慕ってくれていました。
それが僕の心の支えにもなっていたと思います。

一人暮らしを始めてから数ヶ月してから、僕は幼なじみの年上の女性と付き合うようになり、一緒に暮らすようになります。

次回は、騙される事への悩みと葛藤として
お話ししていきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?