AIと直感～根拠なき自信が意外に大切～

人を探すとき、後ろ姿から誰かわかるときがあります。

スーパーマーケットで妻を見つけるとき、後ろ姿でわかります。私の脳は何を根拠に判断しているのだろうか、と思います。よほど特徴的な服を着ていない限り、服で判断しているわけではありません。

肩の幅や後ろ姿が特に人と異なっているわけではないのに、妻だとわかります。妻以外でも、病院で入院して眠っているとき、誰かが訪れる、声も発していないのに誰だかわかるときがあります。視覚も聴覚も使わずに誰かわかる、不思議な感じがします。

AIの後ろ姿認証は？

AIの顔認証はよく聞きますが、AIは後ろ姿や人が訪れたという空気の流れだけで、誰かを判断できるのでしょうか？

AIは後ろ姿認証はできるのでしょうか？　そんな疑問が湧いてきます。

コロナ禍でマスク姿だらけになったとき、街で知人にで出会ってもわからずにとおり過ぎ「あれ、○○さんでなかった？」と思うのもしばしばです。

友人の歯医者さんが言っていました。
で「先生、こんにちは」と中年の女性から声をかけられましたが、どなたかさっぱりわかりません。「今年はいつまでたってもお暑いですね」と少し笑いながら言われました。口がやや大きく開いたとき、歯と歯並びで誰だかわかりました。「〇△さん、来月の検診、忘れずに来てくださいね」と言葉がでてとまどわなかったそうです。

他人を誰かと判断する、誰かを認識するのは何を基にしているのでしょうか？

理屈では説明できません。日本人と外国人差異を説明するときに、髪の毛や肌の色、顔かたち、体格で大まかな説明しますが、髪の毛が黒く、肌の色がほぼ同じで、背の低い人でも、日本人ではなく、欧米人だと断言できる場合があります。

30年以上前、弟の卒業アルバムを見ていたとき、私は写真の教師の顔を見て、どの教科の教師かを正確に当てたことがあります。
私は超能力者ではありませんが、写真を見て、どの教科の教師かわかったのです。それからは私自身もなぜか恐くなって、教師の教科あてはしなくなりました。今、同じことをしてもできないでしょうが、その時はできたのです。

自分でも何を基準の判断したのかわかりません。しいて言えば、教科の雰囲気が醸し出されていたというしかありません。

人がものを判断したり、区別したりするときの基準や根拠は言葉などで説明できにくいところがあります。

近年、急速に発達したAI技術は理論的には説明できるかもしれませんが、私たち人間が膨大な労力と人手をかけて出した結果を、一瞬で答える能力には脱帽します。

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