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思春期を想う

朝ご飯での出来事です。

13歳息子のお皿にスクランブルエッグが残っているのをみた主人が
主人:「ねえ、ねえ、スクランブルエッグたべないの?」
息子:「うるさいなあ」
主人:「うるさいとはなんだ??」
息子:「もーうっとおしい」
主人:「うっとおしいとはなんだ!!うっとおしいとは、人がハエと蚊に向かって言う言葉で、人に対して使う言葉ではないぞ」
息子:「うっとおしいからうっとおしいんだよー」
息子は立ち上がり、壁を蹴り、朝ご飯は投げ出し、そそくさと自分の部屋へ行きました。しばらくは部屋の壁を蹴る音、大声で怒鳴る声が聞こえ、主人もどうしたものかと頭を抱えておりました。
これは思春期あるあるの一コマだなと思いながら、隣で見ていました。
親がとにかくうっとおしい、私も覚えがあります。父が突然嫌いになり、数ヶ月口をきかなかったりしました。女の子はそれくらいで済むのかもしれませんが、男の子は壁に蹴り、大声など、ちょっと怖いなと思うこともしばしばです。
我が息子もとうとうそういう時期が来たのかと、成長が素直に嬉しくもあり、でもこのような一挙手一投足に悩むこともあります。

思春期の子供への接し方について、この本にはこのように書かれています。

思春期はリスクがあるが、おもしろい

以降は思春期とはどういうものか、親としてどう接すれば良いかなどをまとめてみました。

●アクセル全開の車のようなものである

思春期は小学校高学年から始まり、身体の成長とともに脳も急激に成長します。脳の部位には情動や意欲をつかさどる大脳辺縁系と、言語、思考、抑制など高度な脳て呼ばれる大脳新皮質があり、その2つの部位の発達のバランスがポイントです。前者がアクセル、後者がハンドルやブレーキとイメージするとわかりやすいです。
思春期の脳は前者が発達し、遅れて後者が発達していくので、ブレーキやコントロールの効かないアクセル全開の車のようなものなのです。
突然感情的になり自分でも抑えられなくなるのが思春期です。良く言えば、物応じせず、感受性豊かに色々なことにチャレンジできる時期でもあります。

●夢つぶしの時期でもある

思春期はアイデンティティが確立していく時期でもあります。自分は何者か、周りと比較して客観的に見れるようになります。リスクとして、自己肯定感が低くなる傾向があります。思春期は夢つぶしの時期とも言われます。サッカー選手になりたい、宇宙飛行士になりたいなどの夢が自分の実力とはかけ離れている、客観的な情報から無理だと自覚出来るようになります。その際に大切なのは、夢を1つに固定しないことだそうです。夢から派生した選択肢をいくつか持っておくと、リスク回避ができます。うちの息子は、サッカー選手が夢です。それが叶わない夢でも、サッカーに関わる仕事の選択肢はいくつもあります。
でも私はちょっとこの意見は親の視点もあるなとも思いました。夢をとことんまで見ることはこの時期しかできないし、夢を諦めるのも、他の選択肢を考えるのも本人の思うようにしたらいいとも思っています。

●いつか終わりはくるから、温かく見守ろう

思春期はいつか終わります。大脳新皮質が成長し、しっかりと感情を抑制できるようになるのは20代後半くらいだそうです。そのくらいになれば落ち着いて話せるようになります。思春期は子供にとって大きく変化する時期で、なくてはならない時期だと思います。親としては、子供の挑戦や行動を見守り、サポートしてあげることくらいです。でも気を使いすぎるのはちょっと違うなと思います。親もしっかり感情コントロールしながら、接していきたいと思います。

以上。




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