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叱るは負け

子供は先生、親から叱られる。
大人は上司から、顧客から叱られる。
叱るは「怒る」と「指示をする」が含まれている。
「指示をする」が入っているので、基本的には強いものは弱いものにという構図になる。
叱られるのが好きな人はいないだろう。叱る方も好きで叱ってるわけではないと思う。
ただなぜか叱るは、子育てでも、仕事の世界でも日常茶飯事である。

「科学的に考える子育て エビデンスに基づく10の真実」(和久田 学 著)
には、このように書かれている。
「結局叱るは大人の負け」

私も仕事をやっていて、仕事の報告やレビューの際に叱られることがある。
上司くらいの立場でないと気づけないことがあるなと思う。
担当者、現場の立場でやっていると、俯瞰してみたりすることが
難しいのである。私自身の能力の問題でもあると思うけど。
上司の気づきを素直に受け取れればいいのだが
叱られると、
まず言い訳を考える(できなかった理由を探す)、
その次に反発という感情が生まれる(できるわけないじゃん)
最悪は、自信喪失(私ってだめだ)になる。
本来は、上司のアドバイスや気づきに納得して
改善を図ることが必要だと思うのだが、そこにたどり着くまで
時間がかかるか、最悪たどり着けない可能性が高くなると思う。
あと、次は上司に叱られないようにするにはどうしたらいいかとか
本質的でないことや感情に振り回されたりする危険性もある。

これは、子供でも一緒なんだろうなと思う。
「科学的に考える子育て」にも叱ることは副作用が多いと書かれている。
叱った時点で、子供の心は違う方向を向いてしまう。
生命の危険を伴うようなこと(例えば道路に飛び出すとか)であれば
叱ることは必要と思うが、そうでない限りはしない方が得策だと思う。

叱られたい子供(大人もそう)なんていないが、なぜ叱るということが発生してしまうのか。
そもそも、なぜ叱る状況に至ったのかを突き詰めていくと、
環境設定、課題設定が不十分にも関わらず、
子供に過度な要求、期待をしてしまっていることが多いとのこと。
叱る側の大人は、叱ることが多いなと思ったら、
子供がいる環境が適切なのか、課題はわかりやすいものか
子供の年齢に適切な要求なのかなど、振り返ってみると良いのではと思う。

子供にも大人に対しても「叱る」はほどほどにしたいものである。






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