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思春期の少女の繊細で複雑な感情を描いている「おしゃべり階段」
くらもちふさこ「おしゃべり階段」。かなり昔の漫画です。
思春期、中学生高校生になると、ほんとどうでもいい事が気になり始めます。見た目、異性、人の気持ち、性、友達・・・・
その微妙な年頃の主人公の「かな」の気持ちを上手く表現しているんです。
私も最初この漫画を見たとき中学生でした。最初のエピソードだけチョロっとネタバレさせてください。
かなは天然パーマです。でも体育の先生に「パーマをかけている子は嫌いだ」と注意されてしまいます。クラスメイトのおかげで誤解はとけますが、その後の授業のドッジボールで、かなは先生が自分にボールを当ててくれず、最後まで残ってしまいます。友達は「かなは運動神経いいね」と褒めてくれますが、かな本人は(先生が自分を嫌ってボールを当ててくれなかったんだ)と落ちこんでしまいます。
このエピソードみて「わかる〜〜〜〜!」驚愕しました。なんとなく馬の合わない人っていますよね。話しかけづらいとか、挨拶してもシカトされて(嫌われてるのかな?)とか思っちゃう人って。大人になった今ですらいますよ。その表現方法が見事っ!としか言いようがありません。いやスゴイっす、くらもちふさこ。
と、劣等感ばかりなかなですが、私から見て(いいなぁーー)と思ったことがあります。かなは、男子と平気で話せるんです。私は学校で男子と話すのが苦手でした。数人の男子(隣の席の男子とか、バイト先の男子等)とは話せるんですけど、90%の男子と話せませんでした。
あとは、男子から「ブス」と言われました。(あたしってブス?)と感じたら自分に自信が持てなくなりました。今その頃の写真を見たら、決してブスではありません。むしろ可愛い?いや、男子から言われる言葉に洗脳されてはいけませんね。
とにかく、思春期とは心は複雑で傷つきやすいんです。それを懐かしいなーってノスタルジーに思わせてくれる、名作です。
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