【一来・覚尊・鏡鑁】 以仁王の乱に登場する寺法師たち(1)
寺法師とは?
寺法師とは園城寺(三井寺)の衆徒のことを指します。
衆徒というのは、大きな寺に住む身分の低い僧侶のことで、他に堂衆とか僧徒などとも呼ばれます。学問や修行をはじめお寺の庶務などを行うなどして寺の運営維持にあたっていました。
この治承・寿永の乱では義経配下の武蔵坊弁慶が最も有名です。彼らは現代のお坊さんからは想像し難いですが、自らの寺や自身の利権を守るために戦うことを煽動したり、武器を取って実際に戦闘へ加わったりすることもあるような坊さんたちなのです(武闘派の衆