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Ace Weekに寄り添う

ごきげんよう、大淀です。

皆さまはAce Weekをご存知でしょうか。
AセクシャルやAセクシャルに近しいセクシュアリティのアイデンティティの理解と受容を促進するための啓発週間で、毎年10月末に行われているそうです。
今年は10/23~10/29がAceWeekです。
私は最近Aセクだと自認した人間です。
だからこそ、今回はAce Weekに思いを寄せて書いていこうと思います。



そもそもAセクとは何か改めて簡単に説明します。

アセクシュアル(Aセクシュアル・エイセクシュアル)とは、他者に対して性的欲求(や恋愛感情)を抱かないセクシュアリティのことです。
厳密には「他者に対して性的魅力を感じない」がアセクシュアル、「他者に対して恋愛感情を抱かない」がアロマンティック、性的欲求・恋愛感情の両方を抱かない方は「アロマンティック・アセクシュアル」と言います。
JobRainbow「アセクシュアル(Aセクシュアル・エイセクシュアル)とは?【恋愛はしない?】」


私が初めて自分のセクシャリティを考えたのは、自分って蛙化現象なのかな?と考えたことでした。
私はずっと、人間として好意的に思っている人であっても、なんとなくそういう恋愛の期待を向けられることや、恋人として世間的に想定される行為をする可能性を考えることがすごく嫌でした。
(なんだかボケた言い方でごめんなさい)
だからそういう空気になりそうだと思ったら、無意識に自分から、相手と距離を置くようにしていました。

しかしながら、私は何かトラウマがあるわけでも、自分に自信がないわけでもなく(そんなに自信があるというわけでもないですが)、よく蛙化現象として言われる項目がしっくりきませんでした。
そんな時に出てきた言葉が「アセクシャル」です。
この言葉に出会ったとき、これだ!と思ったのをよく覚えています。
ここで併せて自分はリスロマンティックだとも分かったのですが、リスロマについてはまた今度改めて書こうと思います。

※蛙化現象:自分が誰かに対し一方的に好意を持っていると理解している状況で、意中の相手も自分に好意を持っていることが明らかになると、その相手に対して生理的な嫌悪感を持つようになる現象。
wikipedia参考


安易なラベリングは良くないと言う人もいます。
何にでも名前をつけて区別するのは良くないらしい。
でも私はいいと思っています。
なぜなら、自分と同じ気持ちを共有出来る仲間を探したい時、呼び方があった方がずっと探しやすいからです。
たとえば「『人参や玉ねぎをお肉と一緒に炒めて味付けする料理』が好きな人と友達になりたい!」と思ったとします。
料理の特徴しかわからないと、それが何の料理か分からずなかなか上手く辿り着けません。
しかしこの料理が「カレー」なのか「シチュー」なのか、それとも「肉じゃが」なのかわかれば、ずっとずっと仲間は探しやすくなるのです。
自分の属性に名前を探すことはその一助になるはずだと、私は信じています。

Ace Weekが周知されることでアセクシャルの名前がさらに広がり、悩んでいる人の支えになれば良いなと、当事者として思っています。

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