テラスハウスはいつからバラエティの一線を超えていたのか
本日、5月23日、テラスハウスに出演中の女子プロレスラーである木村花さんが逝去しました。
問題の焦点となるのは、
SNSでの誹謗中傷
これに尽きます。彼女が出演しているテラスハウスは、台本なしのリアルバラエティー番組である。
これまでも、テラスハウスの出演者への誹謗中傷はすさまじかった。本人のSNSアカウントに直接的に、「死ね」「うざい」などが寄せられることも多く見受けられた。
度が行き過ぎたのはいつからだったのだろうか。そんなことわかるはずもない。嫌悪感は伝染し、大きな負のスパイラルを生み出していくのかもしれない。
木村花さん。彼女がテラスハウスに入居した理由は
恋がしたい。女子プロレスを世間にもっと知ってもらいたい。というものだった。言葉通り、意中の男性には積極的にアピールしている姿がよく見られた。恋をしている彼女を見ていて思ったのが「ピュアすぎる」ということである。おそらく、”わざとらしい”と誤解されることもあると思った。
そのピュアな性格なため、狙っている男関係で女と揉めたり、SNSでのコメントを見て傷ついたのだと思う。
彼女が良くも悪くも、最もスポットが当たった回がある。それがテラスハウス内で言われている「コスチューム事件」である。
この回のあとの、SNS上での爆撃は凄まじいものだった。
一気に世の中の矛先が木村花さんに向けられたのだ。いったん付いたアンチはそう簡単には振り払えないのがSNSの怖いところ。しかも、ピュアな性格であることもあり、彼女の自己嫌悪は想像もつかない。
この負のムードが大きな闇になって、このような結末を生んだのだろう。
プロレスラーというタフな仕事ではあるが、恋愛面の人間面もまだまだ未熟な彼女である。軽いアンチの一言がじわじわと崖の先端まで追いつめていたのかもしれない。
私も、テラスハウスの1視聴者であるが、これまで単なるバラエティー番組としか見てこなかった。出演者が叩かれるようなことになっても、「セルフプロデュースの一環なんだろうなー」と考えていた。
とうにテラスハウスはバラエティーの域を超えてしまっていたのかもしれない。フィクションは捉え方が重要だと思うが、ドキュメンタリーなどはパーソナルな面にまで被害を及ぼすことがとても怖いと感じる。
新たな被害者の方が現れないように心から祈ります。
木村花さん、深くご冥福をお祈り申し上げます。
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