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食育より料理

食育は人が子供の頃から生涯を通して健やかに生きるための基礎教育だそうですが、それは親元で暮らしていて、親が「食」に対して知識と調理技術を持っていることが大切です。

運よくそのような親に育てられたなら、子供は食育を意識しなくても、健全な食事を摂れます。しかし、独立したら状況は一変します。

大人になっても包丁を持ったことがない、ご飯の炊き方を知らない、さしすせそが何のことか分からない人がいかに多いか。その人たちは、母の味を恋しがりながらファーストフードを食べます。

せっかく調理の腕を持つ親がいるのなら、料理を子供の頃から教えるべきだと思うのです。

私は母が亡くなってから料理を勉強しました。図書館で料理本を借り、基礎と調理を同時に学びました。でも絶対に口伝でなければ身に付かないことが料理には多いのです。

料理上手な親がそばにいたなら、お手伝いをしながら我が家の味を盗んじゃいましょう。料理さえできたなら生きていけます。

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