見出し画像

「読み聞かせ」をしている親たちへ

娘が小学校入学から始めた6年間の読み聞かせの
ボランティアを、私は先日卒業しました。

最後の日に、他の学年のお母さん達が
送別会を開いてくれて、
6年生のお母さん達は
みんなの前で一言挨拶をしました。

その時私が話したことです。

私は、絵本が大好きな娘に
「お母さん、ボランティアに来て」
とせがまれて始めました。

低学年の頃は、読みに入る前から
「〇〇のお母さんだ!今日は何読むの?」
と、子どもたちはきらきらした顔で
楽しんでくれて、とても嬉しかったです。

でも高学年になると、そっぽを向いて
聞いていない子や、友達とおしゃべりする子がいて
ちょっと辛かったです。

そんな中でも、上に兄姉がいるお母さんから
「今は聞いてないように見えるけど、
何年か後になって、似たような出来事があったりすると 
読み聞かせのお母さんが読んでくれたと、
絵本の話しをしたりするから、きっと響いてるよ」
と言ってもらえ、励みになりました。

そして、読み聞かせ後にお母さんたちの間で行われる
何の本を読んだかを発表する時間にも
「今日も静かに聞いてね、とお願いしても
ずっとしゃべってる子が何人かいて・・・
でもこんな本を読んできました」
と発表すると、お母さんたちは、
皆さんがにこにこ笑顔で私の話しに
注目して聞いてくれたので、
ここまで頑張ってこれたのだと思います。

このボランティアの会のメンバーも、
クラスに1人いるか、いないかのぎりぎりの人数の中、
時間と人員をやりくりして続けています。

朝、読んですぐに仕事に行く人、
上の兄姉から何年間も続けている人、
下の弟妹が生まれてもおんぶして
読み聞かせに来ている人、
色んなひとが協力して続けています。

最後に、「アタシも含めて皆さん本当にいい親ですよね」
と締めくくりました。

すると静かに聞いていたお母さん達が
最後の言葉にどっと笑ったのです。

この反応に私は少しびっくりしながらも、
きっと恥ずかしさなど、いろいろな気持ちが
笑いという感情として出たのだろうなと、思いました。
それも、わたしの言葉をきちんと聞いていたことの
表われなので、嬉しかったです。

私達親は、子どものために生きるのが
当たり前だという社会のプレッシャーこそあるにすれ、
いい親だなんて言ってもらって
生きていないんだなぁと感じました。

笑いが収まった後に「いやいや!冗談ではなく、
私達は本当によくやっているいい親ですよ~
今までありがとうございました!」
と言うと、笑いながら目頭を押さえていた人が
何人かいて、我ながら一緒に読み聞かせを
やってきた仲間のお母さんたちに
感謝を伝えられて本当によかったと思いました。

あやちゃん

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?