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日帰り兵庫県の旅
今まで生真面目に歴史エッセイを書いてきましたが、今後はブログ的にnoteを使おうかなと思います。そういったユーザさんがほとんどのようですし。
私は右翼でも過激思想家でもないのですが、3月に「尊王攘夷の旅」を行った際、行きそびれてしまった神戸市の湊川神社に行こうと思い立ち、今日日帰りで行ってきました。湊川の戦いで自害した楠木正成公の墓があり、明治になって神社になった地ですが、水戸学の祖とも言える徳川光圀公が、半ば強引に楠公の墓を立てたのですな。
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博多駅から新神戸駅に降り立ち地下鉄で大倉山駅で降りて、あっという間に付きました。楠木正成正成を祀っている神社ですから、楠公の忠臣ぶりと、足利尊氏側の背信ぶりが、劇画とともに紹介されていて興味深かったです。
とはいえ今回の目的は、徳川光圀公が記したという楠公の碑です。門をくぐって右側に、確かに石碑が立っていました。有名な「嗚呼忠臣楠子之墓」という筆ですね。
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残念ながら柵と祠に守られて、碑文をしっかりと見ることはできませんでしたが、大満足です。何とその右側には徳川光圀公の像もあったしね。こんな仙人というか求道者みたいな人だとは想像していませんでしたが。
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もちろん楠木正成にも関心がありますが、幕末に尊王攘夷思想が沸騰した際に、この楠公の墓参りがブームになるのですな。長州の吉田松陰も久坂玄瑞も、久留米の真木和泉も、そして土佐の坂本龍馬もここを詣でます。勤皇・報国の思いを強くしたのでしょうな。
湊川神社が神戸駅前にあって拍子抜け。ミッションコンプリートを果たした私は、なぜか姫路に向かいました。目的は姫路城、ではなく、
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姫路城をほとんどスルーして向ったのは兵庫県立歴史博物館。丹下健三設計の博物館ですが、せっかくだから兵庫県の勉強もしようと思ってね。
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さすが丹下先生。実用的には程遠く、前衛的で、そのため実に回覧スペースが少ない。というわけで、あんまり専門的に兵庫県を勉強することはできなかったけど、まあいいや。
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福岡も三国で構成されるんだけど、兵庫県は播磨、摂津、丹波、但馬、淡路の五カ国で構成されてるんだね。道理でまとまりがないわけだ(失礼)とはいえ播磨や摂津といった山陽道の要衝は、一ノ谷の戦いや湊川の戦いなど、たびたび重要な戦が起こった。福原京も兵庫県だしね。北廻船などが活躍したことからも、幕末の神戸開港以前から、海運の要衝でもあったんだろうね。
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仏像の変遷とかも面白かったなあ。写真は取り放題なので、フォトジェニックを求める方はぜひともご来館を。
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というわけで、姫路もあっさりと後にして、今新幹線の車内でこの記事を書いています。今後はこんな感じでゆるく歴史を語ります。チャオ。
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