見出し画像

あなたが起業するときに大切にしなくてはならないこと

たとえば、デザイナーとして仕事をしていこうとあなたが思ったとします。
どうすればいいのでしょうか?

よくある考え方ならば、どこかデザイン会社に入るのが良いと思います。
何しろ、自動的に仕事があります(もちろん企業努力あればこそ、そこをお忘れなく)
福利厚生もあります。
雑多な作業に心を折られることもありません。


それでも、あなたが独立起業を目指しているのであればお答えしましょう。
「さっさと始める」です。

待っていても、仕事は来ません。それに始めてしまわなければ自分に何が足りないのかまったくわからないのが当然です。
実際に出かけてみないと忘れ物に気づかない旅と同じです。
蛇足ですが、忘れ物のない旅はありません。

「自分には何が出来るのだろう」これを考えて、片っ端から作品を創ることです。
「作品」は自分が満足・納得いくものを創ります。作品を創って、それを整理してポートフォリオ(アピールするための作品集)を作成します。作品を自分が納得いくように創れるようになって、始めて「商品」を創れます。
「商品」とはクライアントが納得し、欲しいと感じるものです。クライアントが満足し、それがクライアントの利益、その向上につながらなくてはなりません。

作品を自由に創れるようにならないと、商品は難しいと思います。
もちろん「商品」を創るためには他にも必要なことがたくさんあります。
その大きなものとして【対人スキル】です。クライアントの意図や理念をしっかりと理解しなくてはなりません。聴く、それもしっかりと聴く。そこからすべて始まります。

その聴くということは、どうすれば良いのか?
耳を澄ませ、その言葉の真意を感じる。絶対に「。」がつくまで自分の意見などを挟んではいけません。相手の言葉に「。」がつくまで聴き続けます。

最近は、会話のテンポを上げるために言葉を中断する傾向にありますが、それをやって良いのは学生だけです。社会人は全部聴き終わるまで話さない。それがスタート前にすることです。競技で言えば出場の手続き段階です。
スタートラインに立つということは、そうしたことを徹底することから始まります。

デザインの腕やセンスを見せる前に、クライアントの「一番の相談相手」にならなくてはなりません。心理学を学べとまでは言いませんが「この人は話しやすい」と思われる人には絶対にならなくてはなりません。



演出家・クリエイティブプロデューサー 篠原有利(ゆーりママ)
1971年1月福岡県生まれ。
俳優、演出家としてさまざま演劇や映像作品に関わり、マーケティングを実践することで独自のスキルを開拓。現在『Studio ELAN』のCEOとして多くの企業の広告プロジェクトやクリエイティブプロデュース、世界観演出を手掛ける一方で起業のサポートを行う。
『あなたの【味方】でありつづける、人に特化した演出家』

https://twitter.com/artart61847673