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心の動きと、焚き火。

山からの心地の良い風が吹き抜け、長い長い夏の終わりを感じる10月7日(土)、ちからdeアートの会を実施しました。

屋久島は運動会シーズン真っ只中。保育園や学校、集落や街全体の運動会と、10月は島全体が忙しい雰囲気に包まれています。

そんな中、OYAKOLABOはまったりゆったりスタート。

大小さまざまな紙と、ロール画用紙。
筆以外のものもいろいろと揃えてみました。

普段おさんぽで通る橋の上で。
葉っぱで絵の具を飛ばしてみたり、遠心力をつかってみたり。
何やらさっそくはじまりました。

絵の具の雨が降ってきた!赤い川ができた!
ひとつの出来事から、物語がどんどん広がっていきます。

足元は、思わず踊り出したくなるような不思議な感触。
大人も子どもも、いつもより歩く人が多かったのは、橋の上だからでしょうか。

自分で絵の具を調合したり。

惹かれる素材は、人それぞれ。

おやおや、気づけば素敵なお店ができています。

森のエリア内どこでも自由に利用はできたのですが、
少し肌寒い感じもあり、屋根下が人気のスポットになりました。

絵の具に水を含めたり、液体のりを入れてみたり
混ぜ具合によっても印象が大きく変わってきます。

ロール画用紙を替えると、心も新鮮な気持ちに。
はじめは、おそるおそる・・

だんだんと、大胆に。

最後は、画用紙がなくても遊びが成り立っていました。


終盤になり、太陽が隠れていよいよ肌寒くなってきたので
点けていた蚊取り線香から火を起こしてみました。

小さな火種ではなかなか火がつかず・・
苦節の末、最後はマッチの力を借りて。

さすがは島の子どもたち、杉っ葉や木の皮など燃えやすいものを次々と森から運んできてくれます。
すると「燃やしたら、どうなるかな・・?」と一言。

「焚き火でアート作品だ!」
わざと残すでもなく、火の力で偶発的にできた作品。何に見えるかな?
ささいなことからも、持ち前の創造性を膨らませていく子どもたちです。

「心の発達とは、この世界に心を開いていくと同時に、心の何かを閉じていくプロセスである」

高橋和巳著『子は親を救うために「心の病」になる』筑摩書房

ちょうど今読んでいた本の中に、こんな言葉がありました。

社会性を身につけ、物事を体系立てて考えることができるようになっていく
それは子どもの発達に必要なことかもしれません。

でも、心の何かが閉じるその前に
野生的で、直感的で、体系づけることのできない
その自由で豊かな心にできるだけ多く触れていたいと思うのです。

忙しい屋久島の秋に、本イベントにご参加いただいたみなさま。
本当にありがとうございました!

次回のOYAKOLABOは、11月25日(土)にあそび編を開催予定です♪
11月25日のOYAKO LABOは団体都合により中止となりました。
楽しみにしていただいた皆様、たいへん申し訳ありあません。
次回は12月もお休みをいただき、1月の開催となります。
詳細は後日SNSにてお知らせいたしますのでお楽しみに!


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