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何を描くかは、身体が教えてくれる。

サキシマフヨウの花が秋の森に映える、そんな季節になりました。
10月29日(土)、OYAKOLABOアート編ちからdeアートの会を実施しました。

子どもたちが画材を並べてくれました

アートの会は実に6月ぶり!8月に実施できなかった絵の具を扱う会です。

思いっきり描けるように、大きなロール紙を用意して。
でも、大きく描くのって意外と難しい。
なのでまずはミニレクチャーを受けて、画用紙に練習してから自由な紙をつかって描きます。

練習といっても、筆の使い方や色の混ぜ方、そういった技術的なことは置いておいて。
「まずは何を描くか頭で考えなくていいから、やりたくなったことをやってみよう」

この言葉だけ聞くと「???」かもしれません。

たとえば「人」や「動物」といった具体的なものを描くお絵描きに慣れていると、
「何か描かなければいけない」
そんな固定観念に囚われて、絵を描くことに不安になったり、内面にある世界にフタをしてしまうことがあります。

だから、頭で考えないで、身体がやりたいと思ったことをやってみる。
そんなアートの教科書の1ページ目ともいえる(と私が考えている)ことを参加者のみなさんと共有しました。

「みて〜!〇〇は描いてないのに虹ができた!魔法かな〜?」
「(何度も何度も絵の具を塗り重ねてから)あれ?はじめの色に戻ってる!」

子どもたちは身体で描くということを、おそらく大人の私たちよりもずっと理解しています。
リズムのイメージに合わせて画用紙の上で踊ってみたり、思うがままに絵の具を飛ばしてみたり。
そうしていくうちに、どんどん「あそび」が深まっていきます。

自分と画材、自分の絵とほかの人の絵。ひとつの空間を取り巻く関係性によって「あそび」が深まったとき、
自分のことなのに、自分ですら知らなかったあたらしい世界に出会うことができます。

「このかんじが好き」
「なんだかしっくりこないなあ」
そんな自分の価値観のタネを見つけ、深めていくことができます。
大人になったとき、現実の社会においても
「自分ってこんな考え方をしていたんだ!」
「あれ?なんかおかしくない?」
自己への気づきや違和感といった、成長への引き金になるのだと信じています。

大人には大人にしかできないことがあるように、子どもには子どもの頃にしか出会えない豊かな世界があります。
その世界の片鱗を、少しでも大人になったときに持っていられるように。
まだまだ生煮えの言葉ですが、そんな感覚でアートの場をつくっています。

子どもたちの様子をみていると、いてもたってもいられなくなるのは私たち大人スタッフです(笑)
そのため絵の具を扱う会は、どうしても写真が少なくなってしまうのですが
今回はやっくんが短い動画にしてくれました!

子どもたちの表現には迷いがなく、とても早いよね〜なんて話も、していました。
ちなみにうちの長男は「頭で考えちゃう前に、シュシュシュって早くやるんだ」と言っていました。これもひとつのポイントかもしれませんね。


「絵を描くことが苦手」
「何を描いて(作って)いいかわからない」

そんな保護者の方や、そんなことをお子さんから聞いたことのある方は(もちろん絵を描くのが大好きな子も!)、ぜひぜひアートの会に遊びにきてくださいね。

ご参加いただいたみなさま、本当にありがとうございました🍀

次回のOYAKOLABOは、自然×あそび編。11月27日(日)「秋の焚火でまきまきパンを焼いて楽しもうの会」(残席わずか)です!
アート編は未定ですが12月18日(日)にできればと思い調整中です。決まり次第SNSにてお知らせします!

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