小学校で「かっこいい大人」の話をきく 弁護士編

今年度3回目の今回は弁護士の渡辺美来子さんに来て頂きました。
よりによって大雨の中、1時間以上かけて朝早くから。

弁護士って何する人かというところからお話は始まりました。
ドラマとかでみるのは犯罪を犯した人の味方をするとこかな?
なぜ「悪い人の味方をするの?」と聞かれることが多い。
でも悪いってなんだろうね?そこにはいろいろな背景がある。
そもそもどっちが悪いかわからないケースもたくさんある。
そして味方をするのも悪いのかな?
悪いとわかってても、やってしまうこともある。
なぜ、に寄り添ってくれる人がいてもいい。


法律を振りかざして成敗するのが仕事なのではなくて
それぞれの背景、いきさつをきく中で解消することもある。
だから法律がでてくるのは最後。
そういってお持ちの六法を見せてくださいました。
そんなに勉強しなくても大丈夫!とも。

検察官をしてらっしゃるお父様が刑務所作業製品を大事にしているのだそうです。仕事として罪を問う仕事をしていたとしても、そこには大きな人への愛がある。
楽しいことばかりではないけれど、それでもやはりこの仕事についてよかったという未来子さん。この仕事に就いたからこそ、人への愛が育ったのだともおっしゃていました。

ご自身が、幼稚園3つ小学校3つを転々とする中で、その度いろいろな環境が変わってしんどいことも多かった。学校もあまり好きじゃないこともあった。納得したことしかやらないから、大人にとっては「いい子」でもなかった。でもだからこそ、今つらい気持ちでいる人の気持ちがわかる。その時しんどい経験て、先につながるんだよ。何も無駄にならない。
今はやりたいこととか、まだわからないかもしれないけど。いろいろな楽しいこと、面白いことをたくさんしておいてください。そしてみんなが大人になった時に、私も頑張って仕事を続けてるからね!

そして、質問コーナー。今回もたくさんの子が手を挙げてくれました。
先生も!

偽証って本当にあるんですか?という質問。
そうかもしれない、と思うこともあると。でもね、嘘をついてる人の、私は味方になれない。

今までで一番難しかった事件は?という質問も出ました。お父さんとお母さんがお別れするときに、始め子ども3人ともお母さんと一緒に住みたいといったんだけど、上の子が「お父さんと一緒にいった方がみんなが幸せになれるよね。」と。何が正しいのかって、本当に難しい。

当たり前と思っていることは本当に当たり前なのだろうか?
一見悪いと思うことは本当に悪いことなのだろうか?そんな疑う目をもつ大事な機会になったのではないかと思います。

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