見出し画像

そろそろふきが出回る頃でしょうか:ふきの美味しい食べ方

春の味覚と言えば、やはり筍をはじめとする山菜!

しかし、アクが強く子供には苦手な苦味、えぐみがあるものが多く、なかなか食べる機会がない方が多いかも知れませんね。

ふきのとう、たけのこ、こごみ、ぜんまい、わらび、たらの芽などの山菜は、ほとんどが新芽を食べる食材ですね。
発芽玄米やスプラウトなど、これからどんどん成長していく「芽」野菜は栄養価が高い食材の一つでもあります。

これらの山菜に含まれるあく(ポリフェノール)やえぐみ、苦味にはデトックス効果があると言われています。

冬から春に季節が移り、冬の間に身体に貯まった老廃物を新芽の力で排出して、夏に向けてパワーチャージしましょう!

人間の身体は旬の食べ物を食べると調子が良くなるように進化しているのですね、生命の神秘です。

さて、数ある山菜の中から、少し早いのですがふきを美味しく召し上がる方法をご紹介致します。

もう少ししたらスーパーにも長〜い茎が並びます。それがふきです。

お店によっては、持ち帰りやすいようにレジでお会計の際に切ってくれる場合もありますが、だいたい長いまま置かれていますよね。

ふきも御多分に洩れずアクが強いので、まずはあく抜きから。
素手で扱うと指先が真っ黒になる事がありますので、指先にフィットするゴム手袋などがあれば使われると良いと思います。

ふきのあく抜き

お鍋の直径より2cm程度短く切りそろえたふきを熱湯で10分程度茹でます。
あまり長く茹で過ぎると食感が悪くなり、皮をむく際に崩れやすくなりますのでご注意を。

茹で上がったら冷水に取り、粗熱が取れたら皮をむきます。

細いふきならむかなくても良いかも知れませんが、皮の繊維質が口に残るので私はむいてしまいます。

皮をむいたふきは時々水を変えながら一昼夜〜丸一日水に晒してあく抜きをします。

なるべく丸一日おく方が食べやすいと思います。

一日置いてあくが抜けたら、お好みの調理でお召し上がり下さい。
 

煮浸し

画像1

お出汁に薄口しょうゆとみりんでお好みの味にして軽く煮て、冷まして味を染み込ませます。
白だしを使うと簡単に出来ますね。白だしだけで味付けするとスッキリとした味わいに、みりんを足すとお惣菜風の味になります。

ふきの色合いと茎の形状の美しさが際立ちますね。濃口醤油を使うと、もっと茶色い仕上がりになります。
油揚げと炊くのもおすすめです。
 

佃煮

画像2

細いふきならしっかり真っ黒に煮詰めたきゃらぶきにしても良いですね。

出汁と醤油とみりんと…と調味料を計量したり揃えるのが面倒なら、めんつゆに砂糖やみりんをちょい足ししてもOKです。
アク抜きに手間がかかっていますので、味付けは簡単に間違いなく仕上げるのもアリです。使えるものは何でも使いましょう。

甘めの味付けが良く合います。

 

ふきの葉の佃煮

画像3

ふきの葉ももちろん食べられます。

熱湯でサッと湯がいて冷水にさらし、しっかりと水気を絞って食べやすいようにみじん切りに刻みます。

↑の佃煮と同じでももちろん美味しいのですが、こちらは醤油とみりんの他に辣油を入れてピリ辛にしてあります。

ごま油で炒めて、辣油と醤油で味付けるのもおススメです。ご飯のお供や酒の肴に最高です。

もちろん辣油ではなく唐辛子を入れても美味しく召し上がれます。

ふきが店頭に並んだら是非お試し下さい。

試作のための食材費や、子供達が使いやすい調理器具の購入に使わせて頂きます!