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「精読」と「速読」そして解答の精度

大学受験生は、入試英語の長文化に備え、時間内に解き終えるように速読を志向します。「速読」というのは、一般には音読を超える速度で文章を読み捌くことを言います。音読はゆっくりめにやって1分間に80語程度の速度ですから、この程度の読みの速さであれば速読のための特別な学習は不要ということになります。実際には難関大の入試で出題される英文は一読では理解ができないような内容のものもありますから読みが途中で止まったり読み返したりすることもあります。また知らない単語は文脈から推測すればよいと言われますが、推測で速度は落ちます。推測の精度そのものが低くて不十分であれば、その後の理解が困難となって文章全体の理解の速度と精度が落ちることになります。

読みの速度にこだわりすぎると、読みの精度が上がりません。時間内に読み切れても理解の精度が低ければ、解答の精度も低くなり安定した得点が期待できなくなります。持田は大学の学部時代のドイツ語の授業や大学院の中国文学の授業の試験前には、試験範囲の一部でもいいからと思って徹底的に独文法・漢文法にこだわって精読しました。こうすることで満点はとれないまでも単位を取るのに十分な得点を確保することができました。入試も必ずしも満点をとる必要のない試験ですから、精度を欠いたまま解ききることを目指すよりも、当面は確実に正解できるレベルにまで解答の精度を高めることを目標にすべきではないでしょうか。そして解答の精度を高めるためには文そして文章の精読に取り組むことが大切である、ということになるわけです。

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