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大学受験:変わること、変わらないこと

twitter(現:X)などを見ていると、合否通知の画面をスクショして上げている受験生がいます。これは受験において変わったことの一つです。持田が受験をしたころはレタックス(電子郵便)を別料金で申し込んでおくと自宅に合格者の受験番号リストが届くというものでした。このようなサービスが郵便局になかった頃は電報を利用していたようで、「サクラサク」というのはその当時の合格通知のメッセージだったようです。

さて、学習指導要領の改訂に伴い、「完成年度」に入試の出題範囲が変更されることがあります。高等学校学習指導要領は、実施年度に入学する生徒から順次適用されますので、3年経つと全高校生が新しいカリキュラムで万部ことになり、その段階で入試の出題範囲も変わります。このときに大きく変わるのが数学です。さらに変わるのが理科や地理歴史・公民で、これは教科ないでの科目構成が変わるだけでなく、教科書の改訂の貴重な機会ということで、それぞれの科目の背景にある研究分野の研究成果によって内容が見直されることもあるからです。例えば日本史に関しては「かりよび」の矢﨑先生の動画に一部紹介されています。

一方、英語や国語に関しては、出題範囲として科目の変更は当然ありますが、それによって入試が変わるのかというと、他教科のような明らかな変化が生じないこともあります。それよりも、大学ごとの判断で総合科目への変更といった制度変更のほうが目に付きます。そして日本の学校のカリキュラムが変わっても、世の中で使用されている日本語や英語という言語に変化が生じるわけではないので、そうした文章を読まされ、書かされる試験であり続けるのは当然のことです。このため、語彙や文法、それらの知識を活かして基礎的な文章理解・表現の技術を身につけていくことが必要である点には今後も変化はないと言えます。

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