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どこまで犬の粗相探し

 人が住むところには大体犬がいるわけで、そうなると道端に犬の粗相が放置されるようになります。

 確かにマナーは悪い。でも、そんな真人間でもない私は、放置した人の気持ちも分かるんです。いくら飼い主だからって粗相は粗相ですから、持って帰って処理するのはどうしても面倒に感じる。周囲に誰もいないからと魔が差す人も当然いるでしょう。とは言え、公道に放置はどうなんだとも考える。全く無関係の粗相を前に、私の中の天使と悪魔が争いを始めたことは一度や二度ではありません。完全に無益な争いだと自負しております。

 いろんな粗相の前で天使と悪魔を散々バトルさせてきたせいか、粗相について多少の法則性は見いだせるようになってきました。

 基本、人が住んでいるところならば割とどこでも粗相を発見できます。それはもう里山から都市部まで同様で、割と人目につきづらい場所に放置されることが多い。

 ただし、断言はできません。調査数が圧倒的に少ないからです。何となく見かけて何となくチェックしてるだけなので、そもそも正確な調査に基づいていない。人がいるところ必ず犬の粗相があると言いきれないのが現状です。

 どんな街でも粗相放置派は一定数いらっしゃるのか、それとも粗相放置派がいない、マナーの楽園みたいな街がどこかに存在しているのか。せめてそれくらいは把握できないものか。北から南まで、下町から山手まで、マナーの楽園を求めて調査の旅に出たくなって参りました。

 しかし、犬の粗相を求めて山村やら高級住宅街やらをうろつく不毛さは、天使と悪魔の無益な争いを上回ってる気がしてならないんです。人生を棒に振るにしたって、振り方ってもんがあるでしょうと思ってしまう。

 自暴自棄になったらやってみたいことリストにでも入れておくことにします。

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