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M-1グランプリ予選動画感想 予選1回戦 2022年9月19日開催分

 いよいよM-1グランプリ予選1回戦も終盤です。新たに面白い芸人を見つけようとする作業も1回戦の終了で一旦は区切りとなります。

 今回はM-1グランプリ2022の予選1回戦、9月19日開催分の動画2本に登場した組のネタを見て感想のようなものを書きました。手短ではございますが、皆さんも宜しければどうぞご覧ください。

1.ナイスアマチュア賞 ぐりすとらっぷ

 詳細不明ですが、ツッコミの小関さんは別のコンビでもM-1出場経験があります。
 青春時代に頑張ったことを互いに言い合うも、優劣をつけようとするところからだんだんおかしくなっていくネタです。
 柔道を頑張ったツッコミを強者に仕立て上げ、フィギュア集めを頑張ったボケがひたすら弱者として弱さを武器に振り回す構図が序盤で完成され、あとはボケが自分のクズさを次々に出して追撃することで笑いを誘う流れへ自然と続いていきます。怒鳴るタイプなので微調整が難しそうですが、うまく笑いを取っています。

2.予選1回戦TOP3

2-1.モヒーツ

 アマチュアのコンビです。軽く検索した程度ではめぼしい情報がなく詳細不明です。
 聖徳太子が10人同時に話を聞き、一気に悩みを相談していくネタです。
 「相談しに来た10人の悩み事をどういう比率にすれば面白いのか」を考えた結果としてできたネタだと思われます。相談内容を確認してみると、チュートリアル的な1回目、簡単な悩みしかない2回目、全員同じことで意味がある3回目、ルールを覆す4回目と、明らかに形式を変えて提示している様子が見て取れます。

2-2.蛙亭

 控えめに言っても売れているコンビです。キングオブコントは2021年に決勝進出、M-1は準々決勝への進出経験があります。
 マウントを取って来るママ友にうまいこと返そうとするネタです。
 ちゃんと嫌なママ友をやり、それに対しておちょくるような言動をして、観客に爽快感のある笑いを提供した形です。短い挨拶を決め台詞にかまして終える部分が特に効いていると思います。言い方の効果を考慮に入れての判断でしょう。

2-3.べじぽた

 トリオ「GAG」から福井さんと坂本さんがコンビとなってM-1に帰ってきました。GAGが結成15年を超えてしまったため、このような形で参加したのだと考えられます。
 節分にやってくる鬼だけ追い払い、福だけを招き入れるよう、仕訳けていくネタです。
 初回からひねった鬼を持ってくるのはベテランならではの判断です。とは言いつつも、基本的には「あるある」の範囲内であり、それゆえにひねってはいるけど初めて見る観客にも伝わりやすいようにしてあると言えます。

 今回の感想は以上です。ではまた。

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