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M-1グランプリ予選動画感想 予選1回戦 2022年9月20日開催分

 面白い芸人を新たに見つけようとM-1予選動画を見ていまして、見た組を忘れないように感想を書き、書くだけではなんかもったいない気がしてここに載せています。ただ、今ではすっかりここに載せること前提であれこれ書いている気がします。今回もよろしくお願いします。

 今回はM-1グランプリ2022の予選1回戦、9月20日開催分の動画2本に登場した組のネタを見て感想のようなものを書きました。手短ではございますが、皆さんも宜しければどうぞご覧ください。

1.ナイスアマチュア賞 コトノハ

 詳細不明。軽く検索した程度では特に情報が出てきませんでした。
 恋愛相談をするも、気まずい事実が次々に判明してゆくネタです。
 アマチュアと言うにはあまりにも話し方が出来上がっているので、何らかの理由により大勢の人の前で表現をするのに慣れているものと思われます。会話するたびに対象人物における認識のずれが明らかになり、最後でどんでん返しがあるという話の流れも基本を押さえたものであり、経験者の香りがします。

2.予選1回戦TOP3

2-1.かもめんたる

 2013年のキングオブコント王者。12年ぶりに出場した昨年のM-1では準々決勝に進出しています。
 墓地の怖さについて語るネタです。
 なぜ墓地は怖いのか、どうして怖くなってしまったのか、などなど墓地を掘り下げる話と、相方の相槌に対して「盛り下げるな」と文句を繰り返すという2つの事柄を同時並行で展開する形式です。得てして複雑になる形式ですが、情報整理がなされているため、特に複雑さを感じさせない作りになっています。

2-2.すゑひろがりず

 2019年にM-1で決勝進出。以降も出場を続け、準々決勝まで漕ぎつけています。
 街で見かけた酔っぱらいを介抱するネタです。
 彼らの代名詞となった狂言を余すところなく活用しているのは相変わらずです。鼓を打って特定のポーズを決めることでネタに一区切りをつけるのも特徴ではありますけれども、一区切り以外の活用も模索しているところが見受けられました。

2-3.カミナリ

 大振りで強く叩くツッコミで知られるコンビ。2016年と2017年のM-1では決勝進出経験があります。
 観客の前でする話じゃないことばかり話すネタです。
 カミナリの特徴であるツッコミは既に広く知られているため、「どこでどうツッコむのか」と身構えている観客もいるわけです。それゆえ、意外性を出したい場合は観客の裏をかく必要があります。過去のネタはツッコミの切り口に意外性を出し、ツッコミのタイミングに関しては意外性を意識していないように思えました。
 今回のネタは冒頭からボケが可愛らしい話し方をするなど妙な言動を交え、観客の前でするべきじゃない話を展開します。つまり、「話し方」と「会話の内容」で妙な感じを出し、どっちに対してツッコミが飛んでいくのか、観客が予測しづらい状況を作り上げています。実際、ボケの可愛らしい話し方はすぐにツッコまず、泳がせるという選択を取っており、観客に「いつあの特徴的なツッコミが来るか」という予測を困難なものにし、意外性を保つことに成功しています。

 今回の感想は以上です。ではまた。

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