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M-1グランプリ予選動画感想 予選1回戦 2022年10月2日開催分

 面白い芸人の発掘を目的としてM-1予選動画を拝聴し、報告書にまとめて提出している次第でございます。硬い文章で書きましたが、要は単なる趣味でやっているやつです。よろしくお願いします。

 今回はM-1グランプリ2022の予選1回戦、10月2日開催分の動画2本に登場した組のネタを見て感想のようなものを書きました。手短ではございますが、皆さんも宜しければどうぞご覧ください。

1.ナイスアマチュア賞 閻魔大感謝祭Ⅲ

 詳細は不明ですが、今年のキングオブコントにも出場しています。
 路上ライブを中国の帝王が邪魔しにくるネタです。
 突飛な設定とキャラクター、それから勢いに重きを置いたネタです。最初の30秒を漫談で勝負するなど、実験精神の旺盛さがうかがえます。

2.予選1回戦TOP3

2-1.頑張れ!ヒロム君

 元「お団子まんじゅう」の頑張れヒロムくんさんと元「ジャパンブランド」の岸本さんのユニットです。
 選手とコーチのような関係で恋愛指南をしてゆくネタです。
 散々やり尽くされたデートのコントに「コーチの指導」をかませるとこんなに面白くなるもんですかと一瞬だけ思いましたが、もちろんただ新システムを導入するだけでなく、そのシステムがうまく回るように節々で配慮されています。ボケのキャラクターが外見に沿ったものであるため、観客にすぐ理解してもらえ、そのキャラクターをいじるようなツッコミを非常に笑いやすくしています。あとは単純にボケが観客の予想をうまく裏切っていますし、テンポの良いしゃべりが非常に聞き取りやすいです。

2-2.三日月ヶ浜

 コンビ「三日月マンハッタン」と元「浜口浜村」でピン芸人の浜村凡平太さんのユニットです。昨年のM-1グランプリでは3回目の挑戦で初めて準々決勝に進出しました。
 昔話について語っている合間に全然関係ない会話を挟むネタです。
 「浜口浜村」時代のネタをトリオ用に改造し、更にネタ自体をブラッシュアップしたものを披露しているトリオで、今回もその系統となっています。会話の合間に別の会話を挟み込み、どちらの会話もちょっとずつ進行してゆくという比較的複雑なシステムなのですが、最初に紹介されるテーマ、今回の場合は昔話ですけれども、そのテーマはハッキリ言って内容なんかどうでもいいと観客にすぐ理解させるような形に出来ている点が秀逸です。三日月ヶ浜のネタではボケふたりだけでなく、のちにツッコミまでそのシステムに参加して、ちょっとしたドラマを繰り広げており、より楽しめるネタとなっています。

2-3.カワタとざわお

 元「ブラットピーク」のモンキー・DH・カワタさんと元「アントワネット」のざわおオンザマイクさんのユニットです。
 元ソフトボール部ということを隠してデートでバッティングセンターにいくネタです。
 隠そうとしていることが言動の節々に出てしまうという笑いはもちろんこれまでにもありましたけれども、本当に元ソフト部だったのか、さりげなく出すのが非常にうまいです。ツッコミも説明しすぎず、かと言って言葉が足りないわけでもいい、ちょうどいいツッコミとなっており、何より会話のテンポが心地よいです。よくできています。

 今回の感想は以上です。ではまた。

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