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M-1グランプリ予選動画感想 予選1回戦 2022年9月18日開催分
面白い芸人を新たに見つけようとM-1グランプリの動画を見て、忘れないようにここへ感想を書いている次第です。備忘録だか忘備録のつもりです。もともとは備忘録が正解のようですが、みんなごっちゃになるのか、今はどっちでも合ってることになってるようです。
今回はM-1グランプリ2022の予選1回戦、9月18日開催分の動画2本に登場した組のネタを見て感想のようなものを書きました。手短ではございますが、皆さんも宜しければどうぞご覧ください。
1.ナイスアマチュア賞 親知らず
双子のコンビです。
いわゆるサイコパス診断をするネタです。
発想にオリジナリティがあります。サイコパス診断を予習して挑む人を「努力型サイコパス」というなど、独自性のある発想をネタに落とし込んでいますし、話の流れでサイコパスからちょっと外れても面白いやり取りを継続するなど、特徴的な話なのに会話として違和感ない漫才となっています。双子だと競合が少ないためか、ゴリゴリ双子を活用するコンビがプロでも多く、それはそれで面白いのは事実ですけれども、この組は大事なところにワンポイントで使う辺りがスマートです。表現方法が向上したらプロでもやっていけそうな気がします。
2.予選1回戦TOP3
2-1.ぶるファー吉岡
ピン芸人のルシファー吉岡さんと紺野ぶるまさんのコンビです。今回でM-1挑戦は2回目、昨年は準々決勝まで勝ち進みました。
娘の相談を聴こうとするも、相談の難易度が高すぎるネタです。
ふたりとも下ネタに強いイメージのピン芸人ですが、今回は下ネタほぼなしのネタです。ゆったりとした会話なんですが、笑いどころで確実にウケを取っています。アイドルへの偏見を駆使する紺野さんと、とぼけたような声で的確な説明をする吉岡さん、おふたりの良さをネタに落とし込んでいるように思えます。
2-2.ぱろぱろ
ふたりともフィリピン人と日本人とのハーフというコンビ。一昨年に解散しており、和田さんは芸人を引退しました。細かい事情は不明ですが、まだ再結成とまではいっていないようです。
ハーフ故にコンパに行って腹の立つことがあったというネタです。
ハーフでドツキ漫才でお薬系の話をするなどいろいろとギリギリを狙うタイプのネタでしたけれども、ボケの陽気なキャラクターに解毒効果があるのか、どうもヤバそうに聞こえないんですよね。割と平気で笑える。非常に得だと思います。ツッコミがクールな感じなのもバランスが取れています。
2-3.しらんやつら
NSC大阪28期(2005年入学)のコンビです。しらんやつさんとみおぼえがないやつさんのコンビで、みおぼえがないやつさんの旧芸名は「完全にイカれてるやつ」です。
事故らないよう漫才で安全確認するもそれが作動せず事故るネタです。
変形型すべり芸とでも申しましょうか。最初に「漫才で安全確認する」というシステムを提示し、事故る、すなわちすべることを前提としたやりとりを披露、その直後に再び安全確認をし、「事故ってるじゃないか」と言うまでが1セットです。
すべったあとのやり取りで笑いを取る「すべり芸」は、当然フリとしてつまらないことをするわけです。そして、多くはダジャレだったりベタなボケだったり、もちろんリアルにすべったものだったりするんですが、この組の場合はシュールすぎてついていけないものばかりを提示してスベるわけです。要は「つまらない」というよりは「意味が分からない」が原因ですべる感じです。
あと目新しかったのは、安全確認する過程で自分たちのボケとツッコミの意図を毎回バラしてしまうところです。「こういう意図でやって失敗した」みたいな意味合いがあるでしょうから、広い意味では自虐ネタに入ると思います。ボケやツッコミの意図を敢えてバラすやり取りがこれまでになかったわけではありませんが、ここまで毎度毎度、安全確認と称してバラしていくネタは見たことがありません。
今回の感想は以上です。ではまた。
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