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M-1グランプリ2023予選動画感想 2023年8月14日1回戦TOP3

 M-1予選の時期になると、備忘録的な感じで感想を書き、書いたら書いたで勿体なくなってネットに載せるという癖が毎年蘇ります。そして、今年も蘇らせてしまいました。よろしくお願いいたします。

 今回はM-1グランプリ2023年の8月14日に開催された予選1回戦TPO3動画に登場した芸人の感想となります。手短ではございますが、よろしければどうぞご覧ください。


1.パンダパーク

 サンミュージックプロダクション所属のコンビです。
 漫才中に使うバリアを相方が「ずるい」と怒るネタです。
 短い中で目まぐるしく展開を変化させており、それでいて慌ただしい感じも矛盾もなく、分かりやすい流れになっています。まず、相手のツッコミが強いとの理由から喧嘩になるもなぜかバリアにだけは手も足も出ないと観客に認識させるパートがあり、続いて、そのままオーソドックスなコントに入るパートになります。そして、なぜかバリアを使わず事故に遭うパート、最後に仲直りするパートへ移行してゆきます。合間に、「バリアずるいだろ」というセリフを多用すると共にバリア以外の架空の技は効かないくだりを入れるなど、観客に理解してもらうための工夫もされています。喧嘩のきっかけも必然性があり、ネタに入りやすくなっています。

2.ネイチャーバーガー

 東京NSC21期生のコンビです。過去のM-1では準々決勝進出経験があります。
 外見より中身を褒めてほしいと言われ、相方の中身を褒めていくネタです。
 ボケが褒めるとツッコミが文句を言うわけなんですが、ボケ自体はそこまでおかしな言動をしておらず、ツッコミの言葉や言い方で笑わせる形の漫才となっています。ツッコむ時の形が決まっているため、その分だけ笑いどころを観客に予測されやすいわけなのですが、ツッコの言葉の長さや切り口などで変化をつけています。ツッコミでいかに笑いが取れるか気を配っており、その前のボケによる自然な言動などにもそれが現れています。

3.馬鹿よ貴方は

 M-1では決勝進出したかと思えば1回戦敗退経験もあるコンビです。サンミュージックプロダクション所属。
 デパートで物を買ってほしいからと駄々をこねる子供をやってみるネタです。
 主にボケのキャラクターもあってどうしてもゆっくりめのテンポになってしまうんですが、笑いどころの一つひとつを確実に決めている印象です。観客の予想を裏切るボケとツッコミが大きな理由であり、その背景には独特なキャラクターとそれに合った言動があるものと考えられます。

 今回の感想は以上になります。ではまた。

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