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たまに地球周期と一致する体内時計

 こんな話を聞いたことありませんか。人には体内時計というものがあって、それが日々の睡眠に影響を与えているんですが、それが25時間周期と、なぜか地球の24時間周期とズレている。では、どうして人間は地球周期に適応しているかと言うと、朝に浴びる日光、これで毎日のように体内時計を地球周期に合わせているとのことです。

 私は昔にテレビでチラッと見聞きしただけなので、改めて軽く検索してみました。パッと調べただけでも、説が3つ出てきました。

 まずは約25時間説。

 昼行性生物が25時間で夜行生物は23時間という、活動時間によって違う説。

 23時間くらいの人もいれば25時間くらいの人まで幅広くいるという、みんな違ってみんないい説。

 なんか研究としてまだまだ発展途上な感じがしますね。今後の研究次第では新たな説が出てきそうです。

 ただ、人の体内時計が地球の周期とちょっとズレてるんじゃないか私も考えています。というのも、身をもって知っているからです。

 私は一時期、1ヶ月に用事がひとつしかないという生活を送っておりました。これだけ用事がないと、家にいる時間が必然的に増えてきますし、することといったら遊んだりぼんやりしたり眠ったりと非生産的な行動ばかりになります。カーテンを開けるのも面倒になり、部屋は常時薄暗い。身体に日光が当たりませんから、必然的に体内時計が地球の周期から離れていくことになります。

 これがまた自分の思っていた以上にどうにもならないんです。就寝時間と起床時間が日に日にズレていく。外が明るくなったら寝て、夕方に起きる生活になった時はさすがにマズいと思いました。だから夜に無理やり寝ようとするんですが、全く眠くならない。一晩中、悶々としているうち、やっぱり朝に眠くなり、夕方に目が覚める。そして、体内時計は地球の周期から更にズレていく。

 ただ、何だかんだ言って周期なんです。だから、ズレが進みまくると、今度はだんだん周期に一致していく段階に入っていく。そうこうしているうちに、ちゃんと夜に寝て朝に起きる健康的な生活に戻ったんです。このまま維持したかったんですが、日々ズレていく体内時計は私の力ではどうにもならず、また徐々に地球の周期から離れてゆく。

 「壊れた時計でも1日に2回は正しい時刻を示す」という言葉がありますけれども、体内時計をずらしまくっていた私は「なんかそれみたいだな」と他人事のような感想を抱きました。そして、しばらくは体内時計が地球の周期に近づいたり離れたりする生活を続けていました。

 ちなみに、どうやって体内時計ズレズレ生活から脱したかと申しますと、早い話が仕事に就いたからです。「〇〇時に起きて会社に行かなきゃいけない」と思うと、体内時計がどうなっていようが睡眠時間が何分だろうが決められた時間に起きて出かけられたんです。そして、そうこうしているうちに、地球の周期に合った生活に戻ったんです。

 用事は時に面倒ではありますけれども、それなりにちゃんとした生活を送るためには必要なんだと痛感いたしました。そんなわけで、私は今も用事に追われながら生きております。

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