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OWL magazine 旅とサッカーを紡ぐWeb雑誌

サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポーターは紛れもなく「主役」です。OWL m… もっと読む
スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費す… もっと詳しく
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#スポーツ

愛してるぜWe are ORANGE~大宮の街にアルディージャがある意義~

愛してるぜWe are ORANGE 気持ち込めて歌うのさ 俺らの誇り大宮 さぁ行こうぜ ぼくが応援する大宮アルディージャでは年に一度、ホームゲームで必ず行われるイベントがある。 その名も「手話応援デー」 このイベントが始まったのは2006年。今から16年前のことだ。当時のぼくはまだ小学生だったことからも、この企画の歴史の長さを感じる。 今回はそんな手話応援デーの話をしたい。Jリーグのシャレン!やWEリーグのWE ACTIONに関心のある方、まちづくりや行政などの分野

それはきっと不名誉であるが、誉れ高き称号―最高のセカンドGK・金山隼樹(ファジアーノ岡山)という男―

GK。 それは、サッカーで唯一手を使うことができ、一つしかないレギュラーGKの椅子を複数人で争う特殊なポジションです。 しかもケガなど不測の事態がない限り、試合途中の交代もまずありません。一人の選手が一度スタメンに定着すると、なかなかその座が譲られることはありません。 その中で、試合のベンチに座るセカンド(第2)GKは、複雑な立場です。 レギュラーGKにとっては、最大のライバルとして立ちふさがらなくてはいけない反面、良きフォロワーとしての役割も求められます。 この記

3年間の辛い推し活を乗り越えて。苦悩と葛藤と後悔、そして歓喜の記録

「推しが辛い時こそ応援しなきゃ!」  この言葉が綺麗事に聞こえた。  2019年に大卒ルーキーとしてヴァンフォーレ甲府に加入した小林岩魚選手を推して、私は今年で4年目になる。  岩魚選手のプロ生活は、本人にとっても悔しい思いをした時期が大半を占めるだろう。  岩魚選手を推してきた私にとっても、推し活の大半は辛いことの方が多かった。  なかなか日の目を見ない推しを推す苦しみ。  推しを諦めきれない辛さ。  一筋縄ではいかない推し活のリアルをここに綴る。 「いらないので

後ろ向きな私がサッカーから学んだ3つの前向き術

「リセルさんはいっつも前向きだな」  私と同じく設営ボランティアに参加している男性からこう言われ、私は驚き、戸惑った。  私は何か嫌なことがあると、すぐ「何で自分はこんなに駄目な人間なんだろう」「人生に良いことなんて一つもない」などと考えてしまう、極めて後ろ向きで厭世的な人間だ。  甲府サポーターになってからも、しばらくは後ろ向きな考え方でサッカーを見ていた。 「今日も負けた。もうこのままずっと負けっぱなしなのでは……?」 「どんなに応援してもゲン担ぎをしても一向に勝て

新チェアマンを丸裸!?コンサドーレサポが書く野々村芳和取扱説明書!

2022年3月15日、Jリーグは大きな転換期を迎える。 2014年からJリーグを引っ張ってきた村井満チェアマンが退任し、新チェアマンに野々村芳和・株式会社コンサドーレ(北海道コンサドーレ札幌の運営会社)代表取締役会長が就任する。野々村さんは、初めてのJリーガー出身のチェアマンとなる。 野々村さんは、クラブの経営者になる前、解説者としても活動しており、サッカーファンの中では一定の知名度がある。しかし、新チェアマンがどんな人物で、どのようなJリーグの未来を描いているのか、改め

この監督の生き様に学べ~名将マウリツィオ・サッリ伝~

サッカー監督こそが、生き様を学ぶ存在である! と、僕は思う。 今回は、僕が世界で一番尊敬する監督で、その生き様にも感銘を受ける一人の男を紹介したい。 彼の特殊な経歴、魅力的なサッカーの内実、そして生き様から学べること、すべてをこの文章に詰め込んだ。 彼の名前は、マウリツィオ・サッリ。63歳にして、現在はイタリア・セリエAのラツィオの監督をつとめている。 そもそも、監督ではなく、サッカー選手の生き様に学ぶサポーターは数多いかもしれない。 僕の大学時代の友人は、川崎フロン

ゆるふわサポが期待する2022年のJリーグ

こんにちは!OWL magazineアンバサダーの桝井かほです。 最近は、デジっちが1番の楽しみです。Jリーグの開幕が近づき、ワクワクが止まりません……!遠征の妄想と、推しへの期待で胸がいっぱいです。 今回の記事は、Jリーグへの期待を膨らませながら書きます。 Jリーグ開幕に寄せて待ちに待ったJリーグの開幕がもうすぐですね。 毎年、オフの期間はリズムが崩れてしまいます。 平日は思い切り仕事をして、週末にサッカー観戦をする。限られた時間を目一杯使って、さまざまな土地に足

【無料公開】1月のイチオシ記事~OWL magazineアンバサダー桝井かほ

こんにちは!OWL magazineアンバサダーの桝井かほです。 今回は、月末恒例のセレクト記事を更新します! 1ヶ月経つのがあまりに早くて、毎月びっくりしてしまいます。今月は特に、感情が大きく揺れる出来事だらけであっという間に感じました。 OWL magazineの記事だけは読むようにして、サッカーや人に触れ、救われていた気がします。OWL magazineの存在意義を、こんな形で感じることになるとは......。 さて、それでは今月のイチオシ記事を紹介します。

サッカーで人と人が繋がる実感をした、1ヶ月間のタイ生活

新年あけましておめでとうございます。OWL magazineアンバサダーの桝井かほです。今年も私らしい視点でサッカーと旅をお届けできるよう頑張りますので、見守っていて下さいね。 さて、今回もタイ渡航に関する記事です。タイでは約1ヶ月間、サッカーを軸に活動しました。おかげで現地のプロサッカー、アマチュアサッカー、ローカルサッカー、日本人タイリーガーに触れることができました。 「サッカーをきっかけにした人の繋がり」を実感できたので、タイでの幸せな時間をシェアしたいと思います。

サッカーを聴いてみよう!~ラジオとサッカーの幸福な関係~

サッカーの情報を収集する手段にどんなものがあるだろうか。 DAZNやYoutubeで配信されている試合を見る。Twitterでサッカー関連のツイートを眺める。サッカー雑誌やサッカー本を読む。Youtubeやテレビ、DAZNでサッカー番組を見る。もちろん実際にサッカーを観に行くこともその一つだ。 今回の記事を読んでもらい、僕はその中に是非ラジオを入れて欲しいと思う。ラジオとサッカーの関係を追うことで、サッカー好きにラジオを聞いてみたいと思ってもらえたら幸いだ。 PK戦はテ

ボランティアスタッフとしてヴァンフォーレに関わる私のリアルな声

「それボランティアでやっているの? 給料もらってもいいレベルだよ?」  県外に住む友人に電話で近況を話した際、こう言われました。  私はヴァンフォーレ甲府のボランティアをしています。  私が担当しているのは、マッチデープログラムにチラシを折り込む作業と、試合会場の設営作業。  他にもチケットもぎりや各種案内、来場者特典の配布などの作業があります。  他のクラブではアルバイトを雇って行うこともある作業ですが、甲府では全てボランティアが行っています。  マッチデープログラムは

J1昇格が消えて、悔しさと幸福感を感じたワケ【Short Letter】

 試合終了の笛が鳴った直後、私はスマートフォンの千葉vs京都の試合速報サイトを何度も何度も更新しました。  DAZNの画面では甲府の選手達の笑顔が見えましたが、私は勝利の喜びに浸る間もなく、サイトの更新を繰り返しました。  0-0のままスコアは動きません。試合速報には「GOOOOOOAL!」という虹色の文字も表示されません。  狂ったようにサイトを更新していると、ついに画面に「後半終了」の文字が表示され、直後に「試合終了」になりました。  2021シーズン。  ヴァンフォー

【無料公開】11月のイチオシ記事~OWL magazineアンバサダー桝井かほ

こんにちは。寒さが苦手なので、常夏の国へと逃亡を企てている桝井かほです。 11月は体感スピードが速すぎて、毎日頭の中が慌てています……。月末のセレクト記事、あっという間にやってくる……。 今月は、Twitterで話題になる記事が特に多かったですよね。なかでもわたしのイチオシ記事を、3つ紹介します。 OWL magazineから誕生したサッカー本もみてね!!! 「らしさ」で戦う者たちへご自身のメンタル面の不調をきっかけに、「理想の自分」に固執せず「ありのままでいる」こと

OWL magazine選手名鑑〜11の質問〜Vol.5 Harako

オリンピックでの中断あり、W杯予選あり、長かった2021年シーズンもいよいよ最終盤となってきました。皆様心中穏やかにお過ごしでしょうか。優勝・昇格を果たしてウキウキの方もいれば、降格するかしないかドキドキしている方もいるでしょう。 かくいう私といえば、応援している大宮アルディージャ、東京武蔵野ユナイテッドが両方とも残留の土俵際に立たされ夜も眠れぬ毎日です。泣いても笑っても、シーズン終了まであと少し。今年最後の現地観戦を楽しみましょう! そして気づけば季節は秋から冬へ。低山