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アメリカ南北戦争時代のカントリーミュージック和訳

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ボビー・ホートンの歌うカントリーがいたく気に入って、一年ほど聞き続けている。自分のために、南北戦争時代のカントリーを和訳。基本は、時間のあるときにまとめて。 Bobby Hort…
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記事一覧

ボビー・ホートン Long Ago 和訳

今回もHomespun Songs of the C.S.A volume.1から。
とうとう最後の曲!次回以降は、北軍(union army)の一作目のアルバムを訳していきます!

今回の曲もoh I’m a good old rebel同様、南北戦争を終えた元南軍兵の歌。同じ退役兵の歌でも、こんなに雰囲気が変わるとは。
参考にした歌詞はこちら。

Long ago we were boys i

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ボビー・ホートン Oh, I'm a Good Old Rebel 和訳

今回もHomespun Songs of the C.S.A volume.1から。
参照した歌詞はこちら。

O I'm a good old rebel, Now that's just what I am.
ああ、俺は古き良き反逆兵 それがまさに今の俺だ

For this "fair land of freedom" I do not care a damn.
なんたって、こんな「自由たる

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ボビー・ホートン 'Twas At The Siege of Vicksburg 和訳

今回もHomespun Songs of the C.S.A volume.1から。このアルバムも佳境に。
歌詞はこちらを参照しました。

'Twas at the siege of Vicksburg,
あれは、ヴィックスバーグでの包囲攻撃のことだった

Of Vicksburg, of Vicksburg,
あのヴィックスバーグだよ

'Twas at the siege of Vicksbu

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ボビー・ホートン Lorena 和訳

今回もHomespun Songs of the C.S.A volume.1から。
歌詞はこちらを参考にしました。

The years creep slowly by, Lorena,
年月はゆっくり進んでいくね ロリーナ

The snow is on the grass again;
雪がまた草の上に積もったよ

The sun's low down the sky, Lorena,
太陽

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ボビー・ホートン Riding A Raid 和訳

今回もHomespun Songs of the C.S.A volume.1から。
ストーンウォール・ジャクソン、やっぱりイケおじすぎる(「イケおじ」というが、1862年時点で38歳!)。
歌詞はこちらを参考にしました。

'Tis old Stonewall, the Rebel, that leans on the sword,
サーベルに寄りかかっているのは、老いた反逆兵ストーンウォール・

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ボビー・ホートン The Bonnie Blue Flag 和訳

今回もHomespun Songs of the C.S.A volume.1から。
今回は、とうとう連合軍の代名詞的な歌である、ボニーブルーフラッグの番。
以前訳したホームスパン・ドレスと同じメロディの曲だけれども、こっちのほうが圧倒的に有名だと思う。
歌詞はこちらのサイトを参照しました。

We are a band of brothers, and native to the soil
俺た

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ボビー・ホートン The Rebel Soldier 和訳

今回もHomespun Songs of the C.S.A volume.1から。
今回は、こちらのサイトを参考に、またいくつか手直しを加えています。

Oh, Polly! Oh, Polly! It's for your sake alone
ああ、ポリー!ポリーよ、お前のためだけを思ってのことだ

I left my dear old father, my country and my h

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ボビーホートン The Yellow Rose Of Texas 和訳

今回もHomespun Songs of the C.S.A volume.1から。
私のいくつかあるお気に入りの曲のひとつです。
今回の歌詞はこちらのサイトを参考にしました。

There's a yellow rose in Texas, that I am gonna see
テキサスには黄色いバラがいる 俺はまさに彼女に会いにいくんだ

No other soldier knows her

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ボビー・ホートン Battle Cry of Freedom(南軍版) 和訳

今回もHomespun Songs of the C.S.A volume.1から。
このアルバムは南軍の曲ばかり集めているので、今回のBattle Cry of Freedomも南軍で歌われていたバージョン。
歌詞はウィキペディアのものを参照しました。

Our flag is proudly floating on the land and on the main,
俺たちの旗が、陸に海に 誇

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ボビー・ホートン Homespun Dress 和訳

今回もHomespun Songs of the C.S.A volume.1から。
これは今度扱う予定のThe Bonnie Blue Flagと同じメロディで、歌詞だけが違うもの。

Oh, yes she is a Southern girl
ああそうさ、彼女は南部の少女さ

And glory in the name
その名前には名誉が刻まれている

And boast it with f

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閑話休題。アメリカ南北戦争メシ

つい先日、YouTubeにて、こんな動画を見つけた。

ファクトチェックをしていないのでなんとも言えないけれども、19世紀後半であればレシピなども十分に残っているので、おそらく正しいのでしょう。

ちなみに、当時はすでにカメラがあったので、写真もいろいろ残っています。もちろん、今の写真のように判明ではないけれども。こちらのページからどうぞ。

当時の空気感を感じられるようになると、歴史の見え方って

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ダン・D・エメット Dixie's Land 和訳

ここにきて問題発覚。
最初に訳したボビー・ホートンのEverybody's Dixieの歌詞が大幅に間違っていた。今までボビー・ホートンの邦訳記事を読んでくださっていた方には自明のことと思うが、Dixieをはじめとする19世紀のカントリーソング(軍歌や民謡など)は、本当に多種多様なパターンが存在する。土地や世代によって幅があるというわけである。そのため、ボビー・ホートンの歌っている歌詞そのものを訳

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ボビー・ホートン Stonewall Jackson's Way 和訳

今回も、Homespun Songs of the C.S.A volume.1から。
歌詞はこちらをベースにしながら、今回も適宜修正しました。

Come, stack arms, men. Pile on the rails
お前ら来い 武器を並べろ 柵に積め

Stir up the campfire bright;
焚き火を明るくしておくために掻き回せ

No matter if the

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閑話休題。19世紀アメリカのファッション

19世紀アメリカの歌を訳していれば、その当時の風俗も気になってくる。とくに私が気になっていたのは、当時のファッション。男性のこじゃれたジャケットに、サスペンダーのパンツ。貴婦人方は肩のふんわりとしたシャツに細身スカート、もしくは大ぶりの帽子と華やかなドレス。お金がたまったらあんな洋服を一度着てみたいが、どこに売っているんだろう。
などど考えていたら、以下のサイトがヒットした。
非常に興味深いので、

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