悩めるアルディージャフロントに伝えたい~アルディージャ最強助っ人はこの名前だ!~
今季の大宮アルディージャは純和製軍団で戦っている。
誰に言われたわけでもないのに、なぜだか外国籍選手は獲得しないという縛りプレイを自らに課して、世界最高峰と一部で名高い明治安田生命J2リーグを戦っている。
なぜ外国籍選手を獲らないのか。先日行われたサポーターズミーティングでもコロナ禍や予算削減などが理由として挙げられていたが、コロナ禍は世界中どこのサッカーチームも平等に直面している事態であり、何も大宮で局地的にコロナが流行しているわけではない。
また、確かに予算も昨季までと比べると大幅に削減されているものの、それでもJ2リーグでは屈指の規模だ。アルディージャより規模の小さいJ2やJ3のクラブも外国籍選手を獲得しており、予算が削られたので外国籍選手が獲れないという説明もいまいちしっくりこない。
クラブは公言しないものの、実際のところは近年アルディージャに来る外国籍選手がことごとくチームにフィットできずに苦しんでいることが理由であろう。
昨季は横浜FC時代にJ2リーグ得点王も獲得したイバ、セルビアリーグで得点王に輝いた実績のあるネルミン・ハスキッチの両ストライカーが揃って大ブレーキ。正ゴールキーパー候補として期待された元セルビア代表のフィリップ・クリャイッチもレギュラー奪取には至らず、元日本代表である南雄太選手の加入後は怪我などもあって完全に出場機会を失ってしまった。
その前年にはラトビア代表としてサムライブルーとも対戦したことがあるビターリイス・マクシメンコを獲得したが、目立った活躍はできずに一年限りで退団となっている。いずれもタイトルを獲得したりナショナルチームに選出されたりするなど、輝かしい実績を持つ選手ばかり。しかしことごとくチームにフィットせず、外国籍選手の不振がここ2シーズンの順位の低迷の主因となっている。だから今季は日本人選手主体でやってみようということなのだろう。
この方針についていろいろと思うところはあるが、強化部や現場の不手際や失策を指摘するのはぼくの仕事ではない。それはサッカーを日々研究し、アルディージャを専門に追いかけている番記者の皆さんがやるべきだ。ぼくはしがないアルディージャサポーター。腐れ縁でかれこれ20年くらいこのチームを見ているのでそれなりのことは分かるのだが、そうは言ってもあくまでトーシローである。
ここはあえてポジティブに、アルディージャにフィットする外国籍選手はどのような特徴を持っているのか、おそらく今まで誰も検証したことがないであろう独自の視点で考えてみたいと思う。
ここから先は
OWL magazine 旅とサッカーを紡ぐWeb雑誌
サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…