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WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル) x Next Era Leaders 本日公開

弊社CEO北島が先日取材を受けた、次世代のニューリーダーを特集する、WSJ(ウォール・ストリート・ジャーナル) x Next Era Leadersが本日公開されました。
改めて日本のブランディング、アイディアの大切さに触れた記事となっております。

記事は全編英語となっている為、日本語訳は下記よりご一読いただけましたら幸いです。

日本をアイデア大国へ

日本は海外の技術を模倣することで成長し続けてきました。GAFAMのような大きいIT企業は生まれづらい土壌ですが、アイデアで技術を進化させることには優れています。このアイデアこそ、日本が世界で活躍するために必要なのです。

私は長年、広告代理店でキャリアを積んできました。日本の広告代理店にいた際は、縦割組織故の意思決定の遅さや、他部門の仕事を自分事化できず、横断した応用ができないということにもどかしさを感じていました。ところが、外資系の広告代理店に転職をしたことを機に、日本人の他人を気遣う心、鋭い感性、責任感、勤勉さ、団結力といった魅力に気付くことになります。日本のいいところは生かし、海外から取り入れたマーケティング手法やDXで足りないところを補う。そうすれば、日本のプレゼンスを世界で高めることができるはずだと考えました。しかし、広告代理店では、アイデアやクリエイティビティ以外は求められず、ビジネスを広げることに限界を感じました。そこで2022年に独立をし、設立したのがOwl Plus Partners株式会社です。

和魂洋才のDX手法を用いて、ブランドとユーザーの間に強い絆を作り、日本企業の成長のサポートをすることが、当社が掲げている事業内容です。IT化を中心とした第3次産業革命に乗り遅れ、突然DX化を求められて困惑しているのが多くの日本企業の現状です。実際に顧客と話していても、DX化を単なる脱アナログだと勘違いしているケースがよくあります。当社ではその是正のために、企業が所有している経験や技術を生かし、私が会社員時代に培ったアイデアやクリエイティビティを加えて、ユーザーの共感を生むような新しい事業やサービスを提案しています。

消費者がメディア

なぜ私が共感にこだわるかというと、ユーザーにブランドを好きになってもらうために必要なことだからです。広告代理店がテレビ局、WEB、雑誌といった媒体に広告出稿をし、一方的にシャワーのように浴びせるという従来の方法は、もはや通用しません。もちろん各社デジタルマーケティングやWeb3.0に取り組んでいますが、クライアントサイドにも変化を受け入れる改革は必要となります。なぜならば、今はSNSの登場によって、一人一人がメディア化されているからです。企業にとって都合のいい情報発信よりも、ユーザーのリアルな口コミが評価され、また別のユーザーを呼び込むのです。ですから、ユーザーの心を打つようなブランディングが、最もいい広告宣伝になります。いわゆるCX(カスタマーエクスペリエンス)で、ユーザーが自らそこに入っていきたいと思えるようなアイデアを顧客に提案しています。これを追求することが、企業成長の根幹であると私は考えています。

日本は技術大国といわれ、今でも製造がGDPの多くを占めています。しかし、同時にアイデア大国でもあると思うのです。今、世界はSDGsを掲げ、持続可能な世界を目指すため、共に歩み始めました。ぜひ今一度、17個の目標を思い浮かべてみてください。私の感覚では、日本では当たり前のこととして、すでに半分以上を達成していると思います。つまり、世界で必要とされているものの多くは、すでに日本に存在しているのです。技術はもちろんのこと、アイデアがあるからこそ実現できているのではないでしょうか。このアイデアを世界のいい技術に混ぜれば、新しいサービスを生み出すことができると確信しています。

アイデアを育む職場

私がリーダーとして心掛けているのは、年功序列をなくし、裁量権を渡して若者に自由に仕事をさせることです。縦割りの日本組織では、例えいいアイデアが浮かんでも、上長の承認が必要で、実現することが難しい。それは非常にもったいないことです。面白いと思うことがあれば、いくらでも挑戦すればいい。これからは社員の誰もがCGOになる時代です。実際、私の部下が望んだことは自由に任せています。横で見ていて、短期間で実力を伸ばしているのを感じます。今後社員の数を増やして、当社を挑戦のためのプラットフォームにするということが、私のモチベーションになっています。

そして、そこから次世代のリーダーを輩出したいと考えています。デジタルに対する技術やノウハウが、今後ますます必要になることは間違いありません。しかし、私たちのようなアナログネイティブが、それらを取り入れようとしても限界があります。若いデジタルネイティブ世代がけん引していかないと、日本はさらに世界から取り残されてしまいます。

若い人たちと話をしていると、悲観的な話が次々と飛び出てくることに、年長者として責任を感じてしまいます。でも、日本には世界で通用する魅力があります。私も道先案内人としてサポートをするので、若い皆さんはぜひ次世代のリーダーになってください。時には辛い現実にぶつかるかもしれませんが、そんな中でもワクワクできることが見つかったら、自信をもって挑戦してほしいですね。

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