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【第67回_JWD?①】キャノンボール・アダレイ/サムシン・エルス

前回お伝えした通り、今回から4回に渡って番外編的な感じで、ジャズLPの感想を書いていきたいと思います。よろしくお付き合いくださればと思います。「ジャズ・ウィー・ダンス?」の第1弾は「キャノンボール・アダレイ/サムシン・エルス」です。
さて、まずは最初に恐らくジャズ全体に言えることであろうと思われる感想から。一曲が長い。ブルースだとまあ中には長めの曲もあるけれど、2〜3分程度の短めの曲が多い。片面で2曲だけとかあまり見たことなかった。これ長くて飽きちゃうんじゃないかと不安になったけれど、いざ聴いてみると以外に聴けちゃうもんだね。ブルースだとダレちゃいそうな長さなんだけれどね。曲の切れ目のない、溝で埋め尽くされた盤面はなかなかに壮観である。
それからやはりどうしても気障な感じはしちゃうね。女性を口説くときに流す雰囲気プンプンだ。そういう事に慣れていない私はなんか気恥ずかしい。「良いジャズのレコードが手に入ったので、聴きに来ませんか」なんてセリフ、言ってみたいもんだ。
さて、では「サムシン・エルス」について。どこかで聴いたことがあるような気がするA面と、多分初めて聴いたであろうB面という構成である。これが初のジャズなので絶対とは言えないけれど、おそらくかなり聴きやすいLPなのではないかと思う。初めての私でも退屈に感じたりせずに普通に聴けた。A面1曲目の「枯れ葉」なんかはかなり有名な曲なので、どこで聞いたかはわからないけれど、確かに耳に馴染む曲だ。その次の「ラブ・フォー・セール(愛、売出し中)」もどこかで聞いたことがある気がする。B面に入るとあまり馴染みのない曲ではあるけれども、全然普通に聴けて良い感じ。
そして比較的小編成の演奏である。アルト・サックス(キャノンボール・アダレイ)/トランペット(マイルス・デイビス)/ピアノ(ハンク・ジョーンズ)/ベース(サム・ジョーンズ)/ドラムス(アート・ブレイキー)の5人編成。そのためどの楽器の音か判別しやすくて混乱しにくくて良い。とはいえアルト・サックスとトランペットはやっぱり初心者には判りにくいね。ライナーノーツを確認しながら少しづつ判るようにはなってきたけれど、たまに見失うことがある。「あれ?いつの間にトランペットになったの?」みたいな。そういった聴き分けの第一歩みたいな意味でも、最初に聴くには良いLPなのではないかなと思った。
ちなみにマイルスさんやブレイキーさんは、ジャズを知らない私でも名前だけは聞いたことがあるので、かなり豪華なメンバーなのだと思う。ベースとピアノの人は知らないけれど、実は有名な人なのかもしれない。ちなみにキャノンボールさんもジャズについて調べるまで聞いたことなかった。そういうわけで最初に選んだLPとしてはかなりの正解を出しちゃったんじゃないかな感。他のジャズLPも聴いてみたいとも思ったし。
ただ正解を出したとはいえ、これでジャズにどっぷりハマったぜというまでにはまだまだ達していない。聴いていて思ったんだけど、定形的なパートっていうのかな、決まったフレーズを演奏するパート、そこはとても聴きやすくて安心していられるのだけれど、アドリブ・パートになると途端に理解ができなくなるのだよね。「パラリラパラリラ」みたいな感じで、どう聴いたらよいのかまだよくわからない。そういった意味だと、ボーカルの入ったジャズも最初に聴く4枚に入れとけば良かったなとか思ったり。かと言って途中で軌道修正はできない不器用な私。

手始めに
選んだジャズは
あんた誰?(アダレイ)

ジャズ・ウィー・ダンス?

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