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【第22回】アルバート・キング/悪い星の下に

ブルース・ギタリストの3大キングの1人である「アルバート・キング」。アルキンさんの名盤と言えば「悪い星の下に」が有名である。LPの名前がとてもネガティブな感じだ。他のお二人のキング、B・Bさんとフレディさんは聴いていて陽気な感じを受けたのだけれど、アルキンさんはお二人とは少し違うご様子である。
ちなみに私はできるだけポジティブに物事を考えるようにはしているけれど(ポジティブというよりも楽観的と言ったほうが近いのかも)、意識してのことなので根はネガティブなのかもしれない。まあネガティブでもポジティブでもどっちかに偏り過ぎないようにとは思っているけれど。
「悪い星の下に」の曲 の歌詞を調べてみると、「産まれたときからついてない」とか「悪運とトラブルだけが友達さ」とか「読み書きもできない」とか、「まあそう悲観的になるなよ」と励ましてあげたくなるような嘆き節が続く。
ジャケットの絵柄はなんだかかわいい。かわいいんだけど、絵の内容には不吉なものばかりが描かれている。黒猫だったり、13日の金曜日だったり、スペードのエースだったり、サイコロの1のゾロ目だったり(スペードのエースと、サイコロの1のゾロ目が縁起悪いって初めて知った)。そんな訳でジャケットもネガティブである。
でもこのLP全体を通して聴いてみると、そんなにネガティブな感じはしない。B面の方に多く収録されているバラードの曲の印象のほうが私には強く残った。私はほとんど聴いたことがないけれど、フランク・シナトラってこんな感じなのかなって思ったくらいだ。アルキンさんの声は結構甘い声だし、しっとりと歌い上げている感じがする。少しクラプトンさんの声にも似ているかな。
ちなみにA面にはスリリングなブルースが多く収録されていて、自分はA面のほうが好み。曲でいうと「悪い星の下に」も好きだが、「オー・プリティ・ウーマン」という曲が好き。あの有名映画の主題歌とは全く関係ない。全然甘くない。渋いっす。
それからこのLPに収録されている「アズ・ジ・イヤーズ・ゴー・パッシング・バイ」という曲の歌メロが、クラプトンさん(デレク・アンド・ドミノス)の超有名曲「レイラ」のイントロのメロディにそっくりである。クラプトンさんもアルキンさんの影響を強く受けているらしいので、たまたま似てしまっただけなのだろうけれど、なんか「イントロに歌詞をつけてみましょう大喜利」みたいなものを想像してしまい、聴くたびに笑けてしまう。アルキンさんは全く悪くないけれど、なんかやっぱりついてないのかなって思ってしまった。

金無けりゃ
ブルース歌って
アルバイト(アルバート)

季語はブルース。

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