イミテーションはサステナブル？

2022年3月22日に、テレビ朝日系で放送された「芸能人格付けチェック」。「イカフライ」の問題で、香里奈さんと乃木坂46の3人が「イカ風かまぼこ」を選択。不正解だったため「ほぼほぼイカ（仮）」の商品化が決定した。カネテツデリカフーズは8月1日、スケトウダラのすり身を加工してイカの切り身を再現した「だいたいイカ」を発売すると発表。公式通販サイトで予約の受け付けを開始した。カネテツデリカフーズは、1926年（大正15年）に創業し、兵庫県神戸市の六甲アイランドに工場を持つ魚肉練り製品や総菜を製造・販売する企業。2014年に、世界一ズワイガニに近いカニ風味かまぼこ「ほぼカニ」を発売。2015年に「ほぼホタテ」を、2022年2月には期間限定で「ほぼいくら」を発売した。この他「ほぼシリーズ」には、うなぎ、エビフライ、カキフライなどがある。

キユーピーは2022年3月17日、卵を使わず植物性の原材料だけで作った商品「HOBOTAMA（ほぼたま）」の一般消費者向けの通信販売を始めた。業務用は2021年6月30日から出荷されていたが、卵アレルギーを持つ消費者などからの要望を受け市販化を決めた。販売するのは「HOBOTAMA 加熱用液卵風」と「HOBOTAMA スクランブルエッグ風」の2商品で、いずれも卵1個分に相当する60グラム。加熱用液卵風は、卵のような彩り・食感・風味を実現。脱脂アーモンドパウダーベースで、液卵のように調理ができ加熱によって固まるため、オムレツや卵焼きなどに使用できる。袋のまま水につけて解凍、または冷蔵庫内で解凍してから加熱調理する（湯せんや袋ごとの電子レンジでの加熱は不可）。スクランブルエッグ風は、豆乳加工品をベースとし、半熟状のスクランブルエッグのような見た目と食感が楽しめる。袋のまま水につけて解凍、または冷蔵庫内で解凍する。湯せんによる加熱調理も可能（袋ごとの電子レンジでの加熱は不可）。

富山県は2011年4月27日、「焼肉酒家えびす」砺波店でユッケによる食中毒被害が発生したと発表。富山、福井、石川、神奈川の4県の6店舗で計181人が発症し、5人が死亡。腸管出血性大腸菌による重い食中毒の発生を避けられないとして、2012年7月から食品衛生法に基づき、牛のレバーを生食用として販売・提供することが禁止された。生レバーの販売禁止を受け、2011年から業務用に出荷されていた「マンナンレバー」は、スーパーなどからの要望で、2012年7月から一般消費者に販売されることになった。「ごま油で食べる元祖マンナンレバー」は、ハイスキー食品工業が開発した脱アルカリ技術（製法特許）を用いてこんにゃく特有の臭みをなくした新素材「マンナンミール」を短冊状にカットし、天然色素で牛のレバーに似た色を付けた食品。ごま油をからめることで食感と味はレバ刺しそっくりに仕上がっている。その他、市販用に「マンナン漬けまぐろ」などを、OEMでマンナンミールを使ったタピオカやヌードルなどを製造している。

東京都に本社を置く株式会社キミカは、アルギン酸の国内市場のシェアで9割以上を占め、世界の食品・医療業界でトップシェアを握っている。食品の増粘剤、ゲル化剤、安定剤として古くから利用されている指定添加物・アルギン酸ナトリウム。アルギン酸ナトリウム水溶液とCa塩の水溶液を接触させると、瞬時にイオン架橋反応が起こりゲル化する。この性質を利用すると球形や紡錘形に成形したゼリーを作ることができ、人工イクラや人工フカヒレなどの製造に応用されている。人工フカヒレは30年以上前から世界中に普及し、サメを傷つけることなく楽しむことのできるサステナブルフードとして社会に貢献。キミカは、アルギン酸を使用した、見た目も食感も天然物と遜色のないフカヒレ風加工食品「黄金のひれ」を販売している。

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2008年頃、アフリカの海岸で背ビレや尾ビレのないサメが何匹も打ち上げられ、サメを食べる習慣がない住民は困惑していた。通報を受けた警察は捜査員を動員して沿岸を監視し、捕獲したサメのヒレだけを取って海に投げ捨てているアフリカ人を取り押さえた。密猟者は中国の上海系マフィアに雇われたと自白。警察はマフィアのアジトをガサ入れし、中国人を逮捕した。押収したパソコンや資料などから、上海系マフィアの他に、広東系マフィア、香港系マフィア、それに日本の暴力団が関わっていることが判明。フカヒレは香港へ密輸され、フカヒレスープになっていた。現地の警察はその後、ICPO（国際刑事警察機構）を通じて広域暴力団員を国際手配し、日本人のヤクザ3人が逮捕された。日本の暴力団は、2006年頃から密漁に手を出すようになり、フカヒレ、アワビ、ウナギ、ウニ、ナマコなどの高級魚を狙い、アフリカだけでなく日本近海やアメリカ沿岸でも密漁をしている。

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