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アメリカPhD留学(CS/Engineering):就活、進路

PhDがもうちょっとで終わりそう、Thesisの内容やDefenseのスケジュールを少しずつ考え始めたDefenseの半年少し前くらいから進路を考え始めました。

アメリカに来る前、そして博士課程の最後まではアメリカで企業の研究職に就こうかなと思っていました。夏に何度か企業にインターンシップに行って、いくつかの企業の雰囲気を味わったり、日本とアメリカの企業でそこまで違いはないのかなと思ったり。

大学のキャリアイベントに行ったり、似たような研究が続けられそうな企業にいくつか応募してみました。企業の選考も時間がかかるようで、連絡がこなくてダメだったのかなと思ったら、数か月後に電話がきて、あなたには別のポジションのほうがあうのでこっちを受けるのはどうですかと連絡があったり。電話インタビューを受けて、オンサイト インタビューに何回か行きました。

フライト、ホテル、場所によってはレンタカーの予約をしてもらい、オンサイト前日に飛び立ちます。

オンサイトは朝から夕方までびっちりとスケジュールが組まれており、HR、エンジニア、リサーチャー、Hiringマネジャーとの1 on 1、そして、会社によってはプレゼン(トーク)。 Software engineerのポジションではないのでコーディングインタビューは一度もなかったのですが、Aをするのにはどういう風にデータを処理する?どういうモデルをつくる?などという若干テクニカルな質問もありました。数年前の話なので、今ならば、リサーチャーポジションとデータサイエンティスト等のポジションでもコーディングが必要かもしれません。Hiringマネージャーとのインタビューでは、開始時期や他にもどういうところを受けているかなど聞かれました。

金曜日にインタビューが組まれていた場合、友人に会うのに週末までステイを伸ばしたりということもありました。延泊のホテル代、レンタカー代も企業がだしてくれてラッキーでした。

インタビューが終わると、リクルーターから同日や次の日に電話がかかってきて、インタビューうまくいったみたいだね等々フィードバックがくることもありました。その後、オファーを出したいと思うけど、Referenceを二人くらい準備してくださいといわれて、指導教官やコラボレーターの先生の電話番号を教えたことも。その後、オファーがきて、ネゴシエーションに入ります。

いくつかのオファーをいただいたのですが、企業のインタビューを受けながら、自分の研究の成果などを踏まえて、アカデミアに残って、今やっている方向を続けてみようかなという気持ちが強くなっていました。

企業に行ってしまうと、今までやってきたプロジェクトをそのまま続けることはできない、自分がとったデータを企業に持っていくことはできない。まだまだこのデータでできることはたくさんある。そしてこの会社のためだけに働きたいと思う1つの企業を選ぶことは難しいなと思っていました。また、博士のプロジェクトでいろいろなコラボレーター、学生メンバーとチームを組んで仕事をすることがとても楽しいと思っていたので、アカデミアに残って、大学研究者、企業の研究者等々と自由に研究を続けられるのがベストだなと思いました。

というわけで、指導教官からもラボにポスドク的なポジションとして残る道を打診されていたので、企業のオファーはお断りして、残って研究を続ける、そしてもう一度、近い将来に進路を考えることにしました。Defenseの数か月前のことです。

オファーをお断りした企業から苦情(Offerうけないんだったらなんで受けたの的な)をいわれることもありました。Hiringには時間とコストがかかるので当然です。すみませんでした。

#アメリカPHD留学 #アメリカ就活 #研究者就活 #アメリカ留学

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