24卒オタクの就活 (5) OBOG訪問
1. なぜOBOG訪問をするのか
「なんでこの忙しい中OBOG訪問をしなきゃいけないんだ。死ぬほどめんどくさいじゃないか」
気持ちは分かる。とてもよく分かる。
でもな、表では聞きにくい待遇の話や企業の内情を聞くには直接社員に聞いた方がいいんだ。
説明会を聞いて、「この企業すごい楽しそう! 絶対ここ行く!」と思う企業があったとしよう。運命すら感じるかもしれない。 だが、油断するな。
人事の話は大体キラキラしている。
でも実際の現場がそうとは限らない。OBOG訪問で実情を確かめるんだ。
また、業界によっては、訪問回数で志望度の高さを見られているところもある。(商社、金融など)そういうところは、社員にOBOG訪問をした場合、その社員から人事に連絡が行く。
面接ほど緊張しろとは言わないが、粗相のないようにしておこう。
2. OBOG訪問のやり方
OBOG訪問が重要なのは分かったけどさぁ……やり方知らないし不安だし……っつかいちいちコンタクト取るのめんどくさいし……という人向けに、以下に具体的な流れをまとめた。
自分が作っていたメールのテンプレートも載せている。めんどくささの半分くらいは減るはずだ。
(1) メールで挨拶、OBOG訪問のお願いをする
まず、話を聞きたい企業の社員の方を見つけたら、連絡を取る。
電話でもいいが、業務の邪魔になる可能性がある。掛け直す手間も考えて、自分はメールメインで連絡を取っていた。社員の方がメールに気付いていなさそうだったら電話を掛けるのも手だ。
連絡を取るのは基本的に、就業時間内(9〜17時)だ。
深夜や休日に送ると見逃されやすい。メールなら予約送信機能などが活用できる。
(2) 返信が来たら、日程調整のメールを送る
無事先方から返事が来たら、こちらから日程調整を行おう。候補日時をいくつか提示し、都合が良いところを選んでもらう。候補日の横に曜日まで書いておくと気が利く。
(3) 質問リストを作り、リマインドも兼ねて1〜2日前に送る
これは社員の方から好評だった。質問リストがあると、社員の側で話す内容やボリュームを事前に考えられるため、限られた時間を有効に使って話してくれる。学生側としても、当日聞くことがなくなり気まずい沈黙……という事態を防げる。
でもお金の話をダイレクトに聞く勇気はなかったので質問リストには入れず、訪問当日に雑談めかして聞いていた……
(4) 実際に訪問
基本的にはスーツで臨む。対面の場合は、予定よりも10〜15分ほど早めに到着しておこう。
大抵は面接より柔らかな雰囲気で進む。中には、ESの添削をしてくれた社員の方もいた。
もっと話を聞きたい場合、可能であればこのタイミングで他の社員の方も紹介してもらおう。
(5) 御礼メールを送る
できれば当日中に送ろう。早ければ早いほどいい。
3. メモの取り方
せっかく話を聞かせてもらっても、漫然と聞いてるだけ、内容を覚えてない、なんてのは勿体無い。可能なら、社員の方の許可をいただいて、積極的にメモを取ろう。
オンラインだったらパソコンで、対面だったら……パソコンやスマホでも良いと言ってくれる方なら良いが、難色を示されたら手書きかな……。
自分がやっておいてよかったことは以下の通りだ。
・事前に聞きたいことをリストアップしておく
緊張してると聞こうと思っていたことが吹っ飛ぶのはあるあるだ。リストアップしておくだけでもテンパりにくい。
でも別にリスト全部を聞き出さなければいけないわけじゃない。話が盛り上がって、面白そうなことが聞けそうなら場合によってはリストを捨ててそっちを聞きに行ってもいい。
自分が聞いていたことは大体こんな感じ。
・複数の社員に聞く場合、共通する質問をいくつか考えておく
社員の共通認識が見えてくると、社風の理解にも繋がる。
自分が聞いてたのは、「仕事をする上で意識していること」や、「活躍している社員の共通点」だ。
こういう質問は必ずリストに入れておこう。
あと、面接の時に、
とか言えるとウケがいい。これは余談。
4. OBOG訪問のタイミング
本選考前の1~3月はOBOG訪問が盛んになる。人気のある企業のOBOG訪問の予約は秒で埋まる。
OBOGもたくさんの学生と会うので、対応が雑になりがちでもある。
自分が勧めるのは早めの訪問だ。
6〜8月:早めの時期だが、秋冬インターンの前に情報を掴める。
でも業界によっては6月は異動ラッシュの時期なので7月の方がいいかも。商社とかはインターン参加条件にOBOG訪問が入ってたりするから気をつけよう。
9〜11月:夏インターンの波が終わり、一息つける。行きたい業界がある程度絞れてきたら、業界内の気になる企業をいくつかピックアップして聞いてみるのもいい。
時期、そして丁寧な対応で他の学生と差をつけることができれば、社員の心象にも残りやすい。
(※OBOG訪問の回数や印象を人事に報告してる企業もある)
5. OBOG訪問のツテ
まぁメジャーなのはゼミ、部活、サークルのツテだ。
だが、これらのツテがなくてもいい。他にも、
・大学のキャリアセンターの名簿から連絡先をもらう
・ビズリーチやマッチャーなどのアプリを使う
・企業に直接コンタクトして連絡先をもらう
など最近のOBOG訪問のやり方は色々ある。
ここまで色々書いてきたが、とりあえず習うより慣れろ! だ。
OBOG訪問は言わば、タダで社会人の話を聞けるチャンスだ。運が良ければ奢りのご飯もついてくる。
不安なら、社員ではなくまずは内定者に話を聞いてみるのもいい。たとえばビズリーチなら内定者に話を聞ける。
> 24卒オタクの就活 (6) 便利情報 に続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?