ムカついた話。
ジョビンさんって人がいる。
僕はそんなにというか、まったく知らないんですが格闘技選手だったらしい。
青木選手も「センスあった」っていうくらいだから強かったんでしょう。
それ位しか知らない。
だが、今日 チョロさんのツイート見てたら高田延彦さんの批判をされていた。
多分コールマン戦やアレク戦を持ち出しての事だろう。
で、チョロさんのツイートまた見てたら刃牙を書いてる板垣恵介さんの本を読んでの影響だという。
待ってくれ。
本当に。
高田延彦さんとヒクソンの試合は、どうだったんだ。
あれほど悲しい想いをした事は無かった。
プロレスファンが泣いたんですよ。
僕もパーフェクトTVのPPV見てて愕然として泣いたんだ。
A級戦犯と言われ、アントニオ猪木さんに「一番弱い奴が出ていった」って言われたんですよ。
猪木さんの言葉はプロレス守る為でもあるんですけどね。
そこからでも、高田延彦さんは歩いて行った。
格闘技村の冷たい視線を感じながらも。
どれだけ叩かれようとも。
僕が覚えてるのはミルコ戦。
足を試合中に骨折してしまった高田さん。
闘う為には、寝るしかない。
座ってミルコと対峙する。
立て!と怒るミルコ。
だが、立ったら負ける。
じゃあ、グランドで勝負しろ!と高田さん。
会場はブーイング。
高田さんに。
結局は判定なしのドローだった。
株を下げた高田延彦さんだったが、僕には『プロレス』を守ったのと思ったのだ。
そしてミルコを上げたのだ。
時系列がバラバラだが、ホイス戦だってそうだ。
上になって何もやらない高田さん。
またも会場からはブーイング。
勝たなくてはならないのだから。
勝たなくては。
だがガードポジションで下から攻撃していたホイスが判定勝ちだった。
そこから桜庭選手との対戦へのストーリーが作られたのである。
田村潔司選手戦だってそうだ。
デビューした吉田秀彦さんや小川のオーちゃんなどが対戦相手に上がったが、辿り着いたのは高田延彦さんに「僕と真剣勝負してください!」って数年前Uインターで言われた田村選手だった。
ノビーの考えでもあったのだろうが、そこから「お前、男だ」も産まれたし、Uインターの同窓会ならびに、本当の解散式となったのだ。
そして引退された。
今じゃ「出てこいやー!」の人だろうが僕達老害プロレスファンからしたら「やってきた」人なんですよ。
身を持ってね。
そして、行き着くのは『アントニオ猪木』である。
だから『歴史』や『文脈』を理解されていない人には伝わらないのでしょう。
板垣さんだって格闘技マンガ書いてるだけでただのファンですからね。
アマチュアでならしたって言ってもただの『アマチュア』なんですよ。
こんな『格闘技原理主義者』が今の格闘技をダメにしていると思います。
『勝ち負け』でしか見ていない。
勝ち負け大事ですよ。
でもね、そこから産まれるモノがドラマになっていくんです。
大河ドラマ。
僕はPRIDEやDREAMを『格闘技』って意味で見ていなかったから。
『プロレス』ですよ。
そこから産まれた行間を読んでいき、文脈を楽しんでいた。
今はただの競技です。
何もかも。
おもしろくもなくなった。
スポーツじゃなくて、ファイトだったはずだ。
『闘い』だった。
高田延彦さんは背負って闘われたんですよ。
『プロレス』をね。
ジョビンさんは何も背負っていないでしょう。
それで過去の事をほじくり返して、遠巻きでワイワイと言ってるんですから。
『プロ格』
この言葉をわかる人がどれだけ今の時代にいるのか。
高田延彦さんがRIZINから離れるのはどうでもいいが、されてきた事を否定されるのが本当に嫌だったので書きました。
ヒクソンと闘われるのには、それだけの人じゃないとダメなんですよ。
野原でされる訳じゃない。
興行なんですよ、
お客さんを呼ばなきゃいけない。
それだけ『環状線理論』の事を理解された上でマッチメイク組まなきゃいけない。
そういった意味でも高田延彦さんは『強かった』のです。
今のようなMMAが出来上がってる時代じゃない。
創り上げていかなければいけないからこその責任もあったのだ。
弱いって片付ける人は、何も考えてもいないのでしょう。
だから僕はプロレスファンだし、高田延彦さんが好きだったって胸張って言えますからね。
っていうか、歴史を作ってきた人をバカにするのは本当にダメだと思います。
僕も政治的な事を話す高田さんは苦手だけど。
『青春のエスペランサ』から『強さ』を求めてユニバーサルプロレスへ。
『プロレスラー』だったんだ。
高田延彦さんは。
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