我が内なる『敵』という敵。

起きたら、更新されていました。
お時間も考えて、スクランブルで「試合しないか?」と言われたと思います。
青木選手がお金の為にってハッキリと言われてる辺りがらしいです。
もうお金じゃないはずなのに。
『職人』なんでしょうね。
お仕事として、やる。
そういうお気持ちも持たれているんでしょう。

僕は「もういい」と書きました。
MMAはもう良いと。
去年のサイード・イザガクマエフ戦で終点したと。
『観念』した秋山成勲選手戦で終わっていた。
お客さんは欲張りだ。
「青木真也を日本で観たい」とか「MMAやってくれ!」とかよく言えるなと思います。
僕には言えません。
もう充分にやりきったと思ってるからです。
まだまだ観たいって思ってる人はエゴです。
『青木真也』を考えて言われてるのでしょうか。
RIZINで観たいって言われます。
でも日本の格闘技界にメジャーってないですよ。
RIZINがメジャーって僕は思ってもいないですし。
格闘技もプロレスもメジャーなんてないですから。
今の状況で『青木真也』が上がる日本の格闘技の場所なんてありません。
だから、僕は終点と書いた。
ONEにも「こんちくしょう!」「ふざけやがって!」って思ってるかもしれません。
こんな場所で辞めれるか!って。
青木選手が悲しいのは『死場所』と『介錯人』がいない事です。
もっと早くに介錯されていれば、引退はしなくてもフェードアウトはできたかも知れない。
それができる場所や人がいないんです。
僕は生き様が嫌いです。
こんな言葉が大嫌い。
薄っぺらい。
こんな事書く人は、何もわかっていないんだなと思ってしまいます。
もう充分なのに。
何周もされているのに。
望まれてしまう『青木真也』
貴方は誰の為に闘われているのでしょう。

来週にはGLEATでプロレスがあります。
僕は『青木真也』のプロレスが大好きです。
その闘いで満足してるんです、僕は。
僕が「何もわかっちゃいない」って言われそうですね格闘技ファンから。
でも今回のノートを読んで思いました。
『ファイター』なんだなぁって。
『総合格闘技』に未練もないはずなんです。
ただ好き。
好きだからこそ闘いたい。
そう思えるんです。
真っ白な灰になれていない。
引きずってる事がある。
だからって「やれ!」って僕には言えない。
簡単に言えない。
でも、本人がやりたいのであれば『闘い』に向き合うしかない。
これしかない事ないのに。
やれる事たくさんあるのに。
何故こだわるのか。
藤田和之選手が言われていたように『エンジョイ』されれば良いのに。
何故向き合うのか。
『格闘技』だからであろう。
『格闘家』であるからであろう。
『格闘技戦』が組まれるのかどうかはわからない。
でも組まれて受けるのなら全力で応援したい。
僕も勝手ですね。
でも『青木真也』が大好きだからこそ。

『誰のためでもない、すべては自分のために』
『僕はよくこんな例を挙げる。ラッシュアワーで、プラットホームにたくさんの人がいて、大混雑しているときに、ふらっと倒れるような少女がいたら、起こさないどころか、逆に腹を立てる人が大半だと思う。誰も起こさない。皆、急いでいるし、起こしていると電車に乗り遅れてしまう。でも、僕は起こす。僕は絶対に起こしてやる。そうして、「ケガはなかったか」くらいの声は掛ける。そうすると傍の者は、僕がその倒れた少女のために起こしたんだと錯覚する。
 でも、違う。僕は、僕自身のために起こしたんだ。僕がもし、その倒れている少女を知ってて、知らん振りで通り過ぎてしまったら、僕は必ずそのことを、僕の心の中で重みに思う。もちろん、思わない人もたくさんいるだろうけれど、僕は思う。だから、僕が倒れている少女を起こした行為は、僕自身のためにやったことだったのが、結局は少女のためにもなったという、ただそれだけのことなんだ』
『僕は友情を絶対に裏切らない。でも、それだってその相手のためじゃなく、自分のためだ。人を裏切るということは、もっとも卑怯なことだと思っている。だから、自分のために裏切らない。よく「俺はあいつのためにあれだけのことをして、カネも貸してやったのに、あいつは返そうともしない」などと、助けた相手のことを悪くいう人がいるけれど、それは、間違っている。助けているときは、相手のためでなく、自分のために、そうしたんだ。誰も、人のためには生きない。皆、自分のために生きている。だから、一生懸命なんだと思う』(野村秋介)

自分の為にだからこそ、皆が『青木真也』に引き込まれる。
自分の生きた時代・時間をと重ね合わせる。
照らし合わせる。
青木選手は、見えない部分も含めて『すべて』と闘われてきた。
自負があるのであろう。
『無常感』と『現実』間で揺れ動いている。
戦闘者であるからこそ。

『青木真也』は今、橋の上で立ってると思う。
どちらに進むのか。
立ち止まるのか。
そしてそこに映るのは群青の空である。
ただ、いつまでも若くはない。
一生懸命。
『国を滅ぼすは外患にあらず、内憂にあり』(高杉晋作)
流離。
美しさというものには『破片』がある。
青木真也選手は『何処』に向かうのか。

『わが内なる『敵』という敵』
【いま、右翼にとっての真なる敵は右翼自身である。例えば、フィクサーを気取ったただの金権右翼、思想も信念も持たないただのゴロツキ右翼、詩心を持たないただの乞食右翼等々、わが内なる敵は多岐にわたる】
この言葉を格闘家と名乗る、全選手に届けたい。

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