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大人になるってなんだろうね 〜トラブルメーカーのフランス人から学んだこと〜

突然ですが「大人」になるって
どういう意味でしょうか?

成人することでしょうか?
社会人として働き始めることでしょうか?

カナダ留学中に
精神的に「大人」になるとは、
自分を正しいと思い込まないこと
もっと言えば
自分の考えを人に押し付けないこと
ではないかと考えました。

そう考えるようになった留学中のエピソードが
あります。

同じ授業のクラスに25歳のフランス人留学生が
いました。

フランスの大学で英語の学位と英語教師の免許を
取得した後に、カナダに留学しに来たそうです。

しかし、困ったことに常にトラブルを起こしていました。

自分の間違いを指摘されたら、
憤慨して相手の粗探しをしたり、
自分の正しさを認めさせようとしたり
していました。

さらに、周りの留学生達のレベルをジャッジし、
自分よりレベルが低いと判断した相手には
その人のプレゼンテーションの後に
他の人にはしないような意地悪な質問をして
困らせていました。

また、先生からのプレゼンの評価に関して
「私とあの子が同じ評価なんて納得できないわ!私は学位を持ってるのよ!!」
と鼻をかみながら大泣きして、
先生のことを睨みつけていました。

25歳、大卒。
成人していて、社会的には立派な大人です。
しかし私の目には子供のように映りました。

その原因を突き詰めると、
「自分の考えを人に押し付ける」
ことにあると思いました。

もちろんそれぞれの人間が自分の意見や信念を
持つことは素晴らしいと思います。

ただ、その場の状況や相手の心情を考慮せずに、
その意見や感想を口に出してしまうかどうか

大人と子どもの違いであると考えるのです。

相手の心情を想像せず、独善的に自分の意見を
他者に押し付けるフランス人女性を見て、
相手の気持ちを想像し、時や場合に応じて
自分の考えを人に押し付けない選択を出来る人
こそが大人と呼ぶのに相応しいのではないかと
考えました。

「1番自分を困らせる人間は、1番学ばせてくれる人間だ」みたいな話を高校の頃に古文の先生が言っていたように、

今回の困ったフランス人との勉強は大変でしたが、大切なことに気付かせてくれたような気がします。

本日もご覧頂きありがとうございました!

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