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PdMはプロダクトを愛してこそ務まる仕事。だから僕は、overflowを選んだ

今回インタビューした中野さんは現在、PdMとしてtoC領域のプロダクト開発・改善をリードしています。さらに、部門全体のマネージャー、開発組織のプロダクトオーナーとしても活躍中です。

overflowには副業からジョインし、組織やプロダクトに惹かれて正社員入社を決めたという中野さん。overflowでは、副業からスタートし、双方の理解を深めてから転職することを「副業転職」と呼び、世の中への浸透を目指しています。

中野さんはPdMとして、日々何を大事にし、何を目指しているのか。「副業転職」を実際に体験して、何を思うのか。インタビューを通してお聞きしました。

中野 祥輝|プロダクトマネージャー(@yoshiki__67

学生時代、スタートアップ数社で、エンジニアを経験。新卒で大手総合IT企業に入社し、金融メディアのマーケティング・Webディレクターに従事。2019年11月より株式会社Graciaに入社し、ギフトECサイトTANPのPdMに従事。overflowには2022年1月に副業で参画し、同年4月より正社員入社。PdMとしてプロダクト開発を推進しながら、Offers Product Divisionのマネージャーを務める。

PdMとしての働きがいは、意思決定できる環境にある

── 中野さんは現在、どのような役割を担っていますか?

PdMとして、Offersの機能開発・改善やプロダクトマーケティングを担当しています。僕の担当領域はtoCなので、Offersを使ってくださるユーザーさんを増やすことと、それに紐付くプロダクト開発・改善を行なうことがメインミッションです。

先に組織の説明をすると、PdMは、Offers Business DivisionとOffers Product Divisionの二つの部門に分かれています。僕が所属するのはtoC側のOffers Productです。

対して、Offers Businessは、toB側のマーケティングから企業様の導入いただくまでを担当する部門です。こちらの部門では矢野さん(@yn_take)がPdMを務めていて、ビジネス側が抱えるKPIをプロダクトでいかに伸ばしていくか、「副業転職」をどのようにインストールするかを考え、推進されています。例えば、推薦理由の自動生成機能は、矢野さんがPdMとして担当された機能です。

さらに、Developmentというプロダクト開発メンバーが所属するDepertment(部門)もあり、僕はこちらでプロダクトオーナーを兼務しています。

overflow全体でPdMは2人のみ、というのが現状の組織体制です。プロダクトも増えているし、新機能リリースも控えているので、PdMメンバーをもっと増やしていきたいというのが直近の僕の思いですね。

── 一言でPdMといっても、企業によってその定義は異なるものだと思います。overflowのPdMの領域について教えてください。

現状、正社員PdMが2名ということもあり領域はすごく幅広いです。UX、プロジェクトマネジメント、データ分析など。現在はPOとしてマーケティングや事業計画、予算管理も担当しています。overflowに入社して初めて関わる仕事も多いですね。この話をすると、「そこまでPdMが担当するんだ」と驚かれる方もいるかもしれません。手広く担当しながらも、自分の得意領域を尖らせていくようなイメージです。

CPO田中さんが「“作ること”だけを目的としたPdMではなくて、プロダクトと事業数字の両方に強いPdMになってほしい」とおっしゃっていて、その思いがしっかりと反映された体制になっていると感じます。

PdMはプロダクトをグロースさせることがミッションなので、細かなタスクはあくまでもHOW。必要だと感じるものは、どんどん手を伸ばしていっています。

── 自分の枠を決めずに取り組むのが、overflowのPdMの特徴なんですね。

そうですね。新しく身につけないといけないスキルもあるので大変ではありますが、挑戦できるチャンスが大量にあるので、PdMとして飽きないです。半年前の自分と比較して、どんどんできることが増えているので、成長しているんだなぁとしみじみ感じることもあります(笑)。

事業が伸びている前提で、overflowはプロダクトも増えていくし、どんどんポジションも開いていきます。今はtoCを担当していますが、toBを担当したらまた新たな挑戦ができるだろうし、新しいプロダクトを担当したらそれもまた自分の枠を広げることになるだろうし、同じ会社の中でチャレンジし続けられるのはいいことだなと。toB、toC、SaaS、なんでも経験できるのは働く上での魅力かもしれません。

もう一つ特徴でいうと、意思決定が委ねられているという点も挙げられますね。CPOの田中さんは「任せる」と決めたらちゃんと任せきってくれる人。自分で意思決定できるので、オーナーシップを持って進めていきたい自分としてはフィットする環境です。

── オーナーシップについて、もう少し詳しく教えてください。

何を作っていくのかゼロイチで考えて、ユーザーさんに届けるところまで任せてもらっています。僕がPdMとしてあんまり楽しくないと感じるのは、作るものが決まりきっている環境なんですね。例えば、ビジネス側が作ってほしいものを既に決めていたり、役員からトップダウンで開発指針が降りてくるような。言われたものをそのまま作るのは、PdMとしての働きがいがあまりないなぁと思ってしまって。

overflowではそうじゃなくて、自分たちで「何が課題で、そのために何を作るか」を考え抜くことができるので面白いです。


不確実性が高いプロダクトだからこそ、現場の声を大事に

── PdMとして、プロダクト開発時に大事にしていることはありますか?

「スモールで検証する」ということです。データ分析やユーザーインタビューを見て、クイックに改善して、提供価値を深ぼっていきます。なぜなら、Offersはまだまだ不確実性の高いプロダクトだからです。

── 不確実性の高いプロダクト。

僕らが提唱している「副業転職」は新しい概念であり、これから浸透させていくものです。だから、スピード感を大事にして、細かな検証を繰り返していく必要があります。

僕の前職の事業はeコマース領域だったので、前例も多く、比較的やるべきことが見えていたんですね。でも、overflowは「副業転職」「HRのデジタル化」「人材循環型社会」といったキーワードで、働き方や人材領域に新たな風を吹かそうとしています。実現に向けた成功率を上げるためには、クイックな改善が欠かせません。

それに、「スモール検証」は開発現場のリソースの最大化のためにも重要な考えだと僕は思っています。

── どういったことでしょうか?

大まかな検証のせいで手戻りが増えたり、無駄が生じたりすると、せっかくの開発リソースが失われてしまいます。現場のリソースを最大限に活かすことはPdMの役割の一つだし、一緒に働くメンバーに対するマナーじゃないかと。

── メンバーのためにも、スモールで検証することが大切だと考えているんですね。

自分はそう思っていますね。

── メンバーの話が出ましたが、ぜひ一緒に働く方々についても教えてください。

プロダクト開発人材、つまりデザイナーやエンジニアの方と常に一緒に働いているのですが、みなさんプロダクト改善思考が強いですね。僕らPdMと同じ方向を見ながら、プロダクトグロースについて考えてくれます。デザイナーやエンジニアとしてスキルを突き詰めていることだけでも既にリスペクトしているのに、Offersの一番のユーザーとして一緒になって議論してくれるので、よりいっそう彼らへのリスペクトを強めています。

── 一番のユーザーとは?

Offersはプロダクト開発人材のためのHRサービスなので、社内のデザイナーやエンジニアもいちユーザーと言えるんですよね。「エンジニアとしてはその機能はあまり良くないと思う」とか「こういう機能がほしい」といった意見をもらいながら、要件定義に落とし込んでいます。

Offersを本当にいいプロダクトにしようと、チームを超えて一丸となっている感じがして、心地いいですし、やりがいもあります。

どういった環境でどういう人とプロダクト開発をするのかを何よりも重視するタイプなので、業務委託時代にメンバーのことを知れたのはすごく大きかったです。「今のメンバーとこれからも働き続けたい」という心の声を大事にして、正社員としての入社を決めました。


人材循環型社会に向かって、さらにプロダクトを磨いていく

── メンバーの魅力から、「副業転職」を決めたと。

そうですね。実際に「副業転職」を体験して感じているのは、この採用手法をもっと広めたいということです。どんな人と働くのかを知れただけでなく、プロダクトを深く理解できたのも良かったです。

PdMって、自分がプロダクト開発を先導していくポジションじゃないですか。自分の愛せないプロダクト、腹落ちできないプロダクトだったら、開発も改善もできないと思うんですよ。

副業期間を通して、「このプロダクトは世の中にインパクトを与えるものだ。本気でやっていきたい」と思えたので、入社を決められたという背景があります。「副業転職」で良かったという原体験があるので、より多くの方にこれを体験していただけたらと心から思っています。

── これから、toCとしてはどういったアプローチを考えていますか?

そもそもユーザーさんがいなければ、企業とのマッチングは起こりません。toCとしては、ユーザーさんをアクティブな状態にすることが大変重要です。

そのため、単にオファー(スカウト)がくるサービスにするのではなく、プロダクト開発人材が抱える悩みを解決するQ&A機能を実装したり、プロフィール情報がもっとも集まるサービスにするための追加機能を加えたりしています。

一般的なtoCユーザー獲得手法は広告運用が中心だと思うのですが、僕らは広告に頼りきるのではなく、プロダクトを良くすることでユーザーさんを増やしていきたいんですよね。Offers内でユーザーさん同士がコミュニケーションをとれるようにして、それが外部に拡散されることで、Offersに訪れる仕組みをしっかり構築していきたいと考えています。

── toBについてはいかがでしょうか?

プロダクトに対する知識が少ない採用担当の方でも、精度高く、効率的に採用活動ができるようにするというのは、これまでもtoBで取り組んできたところです。その一つが、推薦理由の自動生成機能です。今後も、機能開発や改善を通してHRのデジタル化を進めつつ、overflowが実施しているフレキシブル経営(雇用形態にとらわれない経営手法)を多くの企業に広めていきたいと思っています。

具体的には、「副業という切り口で採用成功までのリードタイムを短縮する」「副業採用したメンバーを最速でオンボーディングさせる」「副業したメンバーをアトラクトし、副業転職を成功してもらう」といった3つのアクションに取り組んでいきます。

これらのアクションはoverflowが創業当初から実施しているものです。僕らの組織は副業メンバーが多くを占めていて、副業から正社員に転換するメンバーも多く、知見がたまっています。自分たちの経験を仕組み化し、Offersのご利用企業にもサービス、プロダクトとして提供していくのが次のアクションです。

副業転職やフレキシブル経営はなかなか理解しづらい概念だと感じているので、お客様との対話を重ね、理解を深めていただけるよう尽力していきます。

── 中野さん個人の目標についても教えてください。

Offersの世の中に対する認知度を高めることと、「副業転職」を一般化させることですね。

その上で、僕らが最終的に描いているのは人材循環型社会の実現です。人材循環型社会とは、いつでも、どこでも、誰とでも働ける、究極的な職業選択の自由がある社会のこと。そのために、何十年も変わっていない「採用」のあり方を再定義したいと考えています。

これまでにないものを広めるには、理想から考えて、プロダクトとしての価値を最大化させていく必要があるはずです。最適化ではなく、最大化です。PdMとして、プロダクトオーナーとして、自分の枠にとらわれずに挑戦を続けていくのみですね。

── ありがとうございました。


▼ 中野さんの入社エントリ ▼
これまでの業務や入社の背景について詳しく書かれています。併せてご覧ください。

▼ 中野さん×CEO鈴木のPodcast ▼
「キャリアを “運から必然に変える場所“に。」マネージャー・PdMとしての考え、Offersへの想いを聞きました。

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