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ずるい言葉

あなたを閉じこめる「ずるい言葉」 
森山至貴

を読みました。図書館でふと気になって借りてきたものです。10代の子に向けて、こんなずるい言葉を言われたらこんなふうに考えて、こんなふうに切り返しましょう、と解説が丁寧に書かれています。

ずるい言葉のひとつに紹介されていた、
「別に知りたくないから黙っていてくれたら良かったのに」というもの。
友人に自分の悩みなどを思い切って打ち明けた際にこんなこと言われたら嫌ですよね?
 これ、私は身に覚えがありまして、高校生の時に自分の家庭環境のこと(両親の不仲)を友人に打ち明けたのですが、その友人に「それを聞いた私に何をして欲しいわけ?」と言われ、大変なショックを受けたことがありました。

人はネガティブなことを聞いた時にそれをなんとか解決してあげたい!という良心が働くそうです。でも、自分には解決できそうにない!という時に、上記のような「別に知りたくない」とか私の友人のような言葉が出てきてしまうのでしょうね。20数年の時を経て、あの時の解説をしてもらえたような気分です。

アラフォーとなった今では「ずるい言葉」を投げかけられようとも、スルーしたり、言い返したり、その人から距離を置いたりとスマートに対応できそうですが、10代となると思い詰めたり悩んだりしてしまいそうです。
読んでいて感じたのですが、「ずるい言葉」は無知から来るなと。自分が知らないこと、想像に及ばないことを隠すために、正当化するために出る言葉なのかなと思いました。そしてそれが差別にもつながっていると。

これは私の娘達への願いなのですが、自分の知る世界が全てと思わずに世の中には自分の知らない世界を生きる人がたくさんいること、知らないなら知ろうとすること、ありのままをまず受け止めてよく観察してよく考察できる人間に成長して欲しいなと思っています。

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