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「具体⇄抽象」トレーニング【本のアウトプット】

アウトプット05「「具体⇄抽象」トレーニング/細谷功著」

【細谷さんプロフィール】

ビジネスコンサルタント、著述家
1964年、神奈川県生まれ。東京大学工学部卒業後、東芝を経てアーンスト&ヤング・コンサルティング(クニエの前身)に入社。2009年よりクニエのマネージングディレクター、2012年より同社コンサルティングフェローとなる。問題解決や思考に関する講演やセミナーを国内外の大学や企業などに対して実施している。
著書に『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』、『アナロジー思考 「構造」と「関係性」を見抜く』『問題解決のジレンマ イグノランスマネジメント:無知の力』(以上、東洋経済新報社)などがある。

【読んだ理由】
・細谷さんが書いた「メタ思考」がめちゃめちゃためになったから。
・具体と抽象の行き来のトレーニングを重ね、既存の具体的なアイデアを抽象化して他の分野で活かせるようになりたいから。

【アクションプラン】
抽象具体という視点を持って生活する。
知識と経験という横軸だけで物事を見るのではなく、抽象具体という縦軸を意識する。

抽象化とは都合の良いように言葉を切り取ることであるので
前提条件を明確にする必要がある。
┗どういう条件のもとで、どのような目的で

【学んだこと】
なぜ抽象化と具体化か?(why)
     ↓
抽象化と具体化とは何か?(what)
     ↓
抽象化と具体化の実践(how)

▼コミュニケーションギャップのメカニズム
そもそもコミュニケーションギャップが生じる根本の原因
┗私たち一人一人の経験や知識、あるいは思考回路が異なることによって
「違うものを見ていることに気づいていない」ことである。

見ているものが違うとは?
┗知識と経験の差(認知バイアスを自覚することで差分を埋める)
 ・見ている範囲の違い
 ・見ている程度の違い
┗具体と抽象の違い
 ・抽象化のサンプルの違い
 ・抽象化の取り出し方の違い

「総論賛成各論反対」のメカニズム
┗「税金の無駄遣いはやめよう」という方針に反対する人はいません。
┗しかし、いざ削られる予算が自分に関係するとなった途端に反対が続出する。
┗要は抽象とは「話を都合の良いように切り取ること」

本社と現場のコミュニケーションギャップ
┗「現場はいちいち1つ1つの出来事に一喜一憂している」
┗「本社は現場も知らずに建前ばかり言ってくる」
現場と本社のコミュニケーションギャップを具体と抽象の観点で解説。

現場という言葉自体がすでに抽象度が高いが、実際には現場があるわけではなく、個別の「〇〇県××市」や「□□県」があるだけ。
そのため、現場代表の人が本社代表と話すのは矛盾が起きている。
「数ある現場の多数の個人の中のたった1人の意見」である。

上司の指示と部下の期待の4つのパターン
①指示は具体的で、部下の期待も具体的
→面倒見の良い上司
 新入社員やその道に明るくない人には効果的
②指示は抽象的だが、部下の期待は具体的
→丸投げされた
③指示は具体的だが、部下の期待は抽象的
→マイクロマネジメント
 もっと自由にやらせてほしいと不満を感じることがある。
④指示が抽象的で、部下の期待も抽象的
→任せるのがうまい上司
 好きなことやっていいよに応えることができる上司と部下の関係で成り立つ。

言葉で目的に応じて切り取る
Beef or Chiken?
「牛肉と鶏肉料理どちらが良いですか?」
→きた料理が「牛肉の焼きそばとチキンドリア」「ビーフストロガノフ丼と鶏そぼろ丼」だったりする。
このような事例は、言葉の持つ切り取りからきている。

折り曲げの法則
成功の反対は一般的に失敗と言われているが本当にそうだろうか?
成功←ーどちらでもないー→失敗

折り曲げると

成功↖︎
   どちらでもない
失敗↙︎

変化を起こす↔️何もしない
になる。

成功と失敗があるのではなく、あるのは「やるかやらないか」
失敗とは成功に至るまでのステップでしかないので、挑戦をやめさえしなければ、永遠に失敗と成功は重ね合わせたもの。

「5億の資産と5億の借金」
多額の借金は実は大きな信頼がなければできません。
3000万円の住宅ローンを返済してゼロにするより5億の借金から5億のしさんを作る方が実は簡単だったりする。

「第一印象がいい人」の功罪とビジネスへの応用
「第一印象がいい人」が得することとビジネスとの関連で考える。
┗第一印象がいい人が得することは簡単に挙げられる。
┗しかしこの強みは一歩間違えると弱みになりかねない。
┗第一印象があまりに良すぎると第二印象のインパクトが弱くなりやすい
┗第一印象がよくない人は、2回目以降に会った時に、むしろ普通にしているだけで好印象に変更される。(ヤンキー更生物語と同じ理論)

人間の心理として、絶対知よりも変化や相対値に敏感であることが挙げられる。
はじめに高い価格を見せられた後に少し値下げされると、本当は絶対知としては高いのに安く感じることがあったり、またこの逆パターンになることもよくある。
結論、第一印象は一回しか出会わない人にとっては良いに越したことがない
しかし、長く付き合う人にとっては必ずしも良い方がいいとは限らない
→アナロジーに転用すると
一見さんが多いビジネスでは中身よりも外見、リピーターが多いビジネスでは外見よりも中身が重要。


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