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カフカの変身を読んだ

note書くの久しぶり、課題やらなきゃ。

さて、今回はカフカの変身の読感。

読んだ気持ちをここに置いてくよ。

読書が好きじゃ無くても
聞いた事ある人は居ると思う。

ネタバレあるから、一応注意。

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本を開いて早速
「自分がベットの上で一匹の巨大な毒虫に変わってしまっているのに気づいた」

もう強烈、昨今の映画や漫画に負けないようなシチュエーションだよね。

すでに面白い。

主人公は家族を養う為に毎日激務をこなす
グレゴール・ザムザ。

最初の数十ページは彼がベットの上でジタバタする描写が続くんだけど、起き上がるのもドアを開けるのも精一杯。

なのに彼の頭の中には他の事しか無いんだ。

仕事が辛い、早い電車に乗らなきゃ、なんでこんな所に勤めてるんだろう。

虫になって良かったんじゃないかくらいの勢いだね。

ここから何やかんやあって、結局家族にバレちゃうんだけど、結果としてザムザは自室に隔離される事になるんだ。

皆のために働いてきた彼にこの仕打ち
ここから家族との関係は悪化していく。

妹はほぼ唯一ザムザと交流を図ってるけど
見るからに無理してる。

母親は少し後に彼を見て失神したし
父親は果物を投げつけた。

物語は淡々と進むのに人の苦悩とか負の感情をリアリティたっぷりに書いてる、違和感がすごかったね。

段々虫に近づいて行くザンザと
家計が回らなくなった家族達。

彼らは少しづつ追い詰められていく。

で、まあ、ここまでは家族の気持ちもわかる。

でも終盤はちょっと理解できない。

彼らは食い扶持が無いから働くけど
結局ザンザより稼げたから
彼は辛い仕事をする必要が無かった。

そして彼の部屋を物置にした、埃塗れの。
挙句の果てに彼の死骸を放って置いて引っ越したんだ。

ザムザは家族のために金を稼いでいたのにも
関わらずだよ。

最後の家族のシーンだけ切り取ると
ハッピーエンドにしか見えないというか
え?ここで終わり?みたいな。

「立派なお婿さんを彼女のために探してやる事を考えていた」
とか、完全にザムザ忘れてんじゃん。

一言で言うとめちゃくちゃ後味悪くて
何が言いたいのかわからない小説。

これは別に批判したいわけじゃ無く
少ないとも僕の中では上記の言葉以外では
表せなかったという事をわかって欲しい。

何かの比喩なのかもしれない、病気とか。

まるで隕石が落ちてきたかのような理不尽と
それに伴って変わっていく環境。

報われない努力に向けられる敵意。

本当に誰向けに書かれたんだろうか。

当の本人、カフカはこれで爆笑したって話。
人ってほんと分かんないね。

不条理小説って同じカテゴリに入ってる
カミュのペストも手元にあるから
読み終わったら書こうと思います。

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