【詩】いえねこ

強くたくましく生きぬく野良ねこ
リスペクトするよ本当に
それでも

窓辺から羨望してる
喧嘩で潰れた片眼は
勲章にもみえる
だけど

灼熱の陽射しが焼けつく昼過ぎ三時
凍てつく真冬の深夜二時
それでも逞しく媚びない
そうなんだけど

自分を卑下してはいない
やさしく撫でられ至上の愛を
内奥から身を委ねる愉楽

それでも看取られないように出て行く末期に
やさしく受け入れてくれるのを知っている
窓越しに鼻をつけて「よろしく」「心配するな」と交わす挨拶

集合がかけられ会議が始まる