【散文詩】やけに妬ける

三白眼の行方を
明日の天気で決めるなんて
仮初めの罠だけど

たかまるタナトスは一蓮托生の涙
好きとか嫌いとか
甘やかな戯言で終われない

時間を差し出すのは
見返りではなく
ポトラッチの果てに
きゅうきょくの混淆領域へと

エントロピーに容喙はできないから
隙間だけの宇宙に放擲された
楔形の痕跡は生きていた過去形