身を差し出し供物となす由縁

無惨な屍

生死の区分け如何にせん

身滅びても

こころ残りて夜な夜な

徘徊し餌食を求めん

何処においても

芥の如く追い払われて

憤怒の思念が空腹を断つ

求めるもの次第に人の魂にならん

枕辺に寝床の者の生き玉を

吸い上げる

明くる頃家人の肌真白になり生き絶えるを見ん

餌を求めし魂の追い払いたるを思い出す

餌の代わりに人の魂を盗むにあらんか

長老の議により自ら供者を捧げん祭りの

行われる由縁なり