【自由詩】割と気楽な復讐譚

死ぬと死にたいの間隙に住まう怨恨

緘黙の代償は余りに偽善的な蔑視

張り巡らされた罠は自意識過剰と今更言うのは毒を盛る手際の悪さと立ち尽くす蛸の影法師

砕けた骨を残して蕩尽された余命の希薄さ

夜空を見過ぎて去る仲間

星が増えた

無知の烙印は消せないが

復讐を誓う

星が消えて朝がくる