【散文詩】ありえないままの私のために

「ありのまま」に反旗を

一人称に疑義を突きつけ

確定記述の無限地獄に単独者を対置せよ

構造的因果関係を

「交通」が鍵語の楕円のふたつの中心点に

自分を自分で規定すると待っているのは奈落

寿命が希死念慮を追い抜いたこに突然気づく日が

「生きてんだから死ぬさ」