【散文詩】騙される方が悪いのか

トンタの涙は心を癒やす。傷付いた人は心を抱き行列を成す。
雫が心を打つと心は胸内に復帰して安寧期に入る。

希少価値が枠組みを砕き人を不安定にするので故障した心を修理する。心を纏うことで心を癒やし身体の拡張ではなく精神の拡張を諮る。

正しさとは心身の限界を越えるので正義を抱きしめる人は激痛に耐えられないのでトンタを訪れて涙を希求する。
トンタは余り泣かない。楽しく生きているから。

感動で泣かす。それともいじめて泣かす。自分の涙で自分の心は癒せない。それでもなぜかトンタの涙は希少なのだ。